焼津市立総合病院

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医学生の方へ




Challenge3

Scene3 栄養科実習レポート
■1年次初期臨床研修医  
1 実習の感想
 今回の実習では、栄養士の方々がいかに患者さんの病院内の食生活が豊かになるかと言う評価基準で栄養管理を行っているのかということを学ぶ、いい機会になった。
 日頃の実習中では、失礼ながら病院食というものを強く意識することはほとんど無かったものの、実際に病院食を食べてみると減塩食とされるメニューであっても、日常生活で口にする定食のそれとほとんど遜色の無い美味しい食事であったため驚きを隠せなかった。総カロリー量や食塩量などの制限がある中ですばらしい仕事をされているのだと感心してしまった。
 患者さんを楽しませる献立作りにも余念がない。年間スケジュールを拝見させていただいたところ、季節毎のメニューが存在し、例えば秋であれば松茸が食べられるなど、患者さんの入院生活が少しでも彩られるようにと奮闘する栄養士さんの工夫が垣間見えた。
 栄養士さんの朝は早い。7時に患者さんに朝食が提供できるよう栄養士さんは早朝5時に出勤し支度を始めるようである。研修開始ぎりぎりの時間に来て仕事を始めている私は深く反省したと同時に、そうした方々のお仕事があって我々の業務が成り立っているのだと言うことを認識させられた。

2 今後の研修に生かしたいこと
 以上のように栄養士さんの仕事は綿密な献立作りから始まっており、我々の直前の食事指示は迷惑以外の何物でも無い。栄養士さんのイメージ通りの美味しい食事を患者さんのもとに届けるためには、前もった食事指示を出すことが何よりも大事になってくる。
 医師としてはどうしてもわかりやすい医療行為が優先的になってしまい、食事指示などは後手に回ってしまう印象があるが、栄養管理も立派な医療である。それならば、その他の医療行為と同列に栄養管理とその指示も迅速に出すべきである。

3 その他意見
 薬剤科実習と並んで、コメディカルの業務内容を理解する上で非常に有意義な実習となった。栄養科に関してわかりやすい説明をしてくださった栄養士の方々に深くお礼申し上げたい。


■1年次初期臨床研修医
1 実習の感想
 検食をさせていただき、ご飯、白菜、大根煮、マグロの照り焼きを食した。すべての食事が温かく、容器もしっかりと保温している栄養科の優しさを感じた。また、ご飯も炊きたてであり非常に柔らかくふっくらしていたため食べやすいと感じた。
 患者さんがお家で食べているようなご飯を病院でも食べさせてあげたいという思いで、毎日300人の患者さんに3食滞りなく食だしできていることは、とても大変なことであろうとひしひしと感じ、食事の重要性を改めて感じた。

2 今後の研修に生かしたいこと
 患者さんにご飯はどうであったか、食べにくいことはないか、少なくないか、など様々なことを聞いてみたいと思った。

Scene3 薬剤科実習レポート
■1年次初期臨床研修医  
1 実習の感想
 今回の実習では実際に薬剤科を見学することで、薬剤師の方々の普段病棟では見かけることのない業務内容を把握することができた。それにより、どういったオーダーの仕方をすれば薬剤師の方々が仕事をしやすいのか、逆にどういったオーダーだと困ってしまうのか、生の声を通して理解することができた。
 また、実習では実際に処方薬を数種類飲んでみたが、口に含んだ直後は甘く、しばらく時間が経つととても苦く感じられた。甘さに関しては製薬会社の研究成果を感じることができた。苦さに関しては、患者さんが服薬する際に感じている味覚だと想像した場合、無意味な処方が味覚に関しても患者さんを苦しめていることを体験的に学ぶことができた。
 加えて今回の実習では、薬を分包する機械にかけて処方できる形にする体験もできた。医師の視点からは処方のオーダーを出せばできあがったものが患者さんの元に運ばれてくるため意識することは無かったが、誰かの一手間があって処方がなされていることを我々医師は自覚するべきだと感じた。

2 今後の研修に生かしたいこと
 自分は薬の名前と効果を一致して記憶することが大の苦手である。今回の実習では薬を飲んでみたり、薬そのものを見てみることで、何種類かの薬を体験的に記憶することができた。また、薬剤師の方々と交流することで薬の性質について深い部分を学習することができた。今後の研修でも覚えられない薬があったり、薬に関しての理解に難渋した際には、薬剤部に足を運んで薬剤師の方に教えを乞いたいと感じた。また、そうすることで薬剤師の方との交流も深まり、結果的には患者さんへのよりよい医療につながるのではないかと感じた。
 積極的に薬剤師の方と繋がりをもつことで、薬剤師の方が医師に対して「もっとこうしてほしい」と感じているニーズを把握して、臨床に生かしていきたいと思った。

3 その他意見
 今回の実習では、薬剤科の業務内容を丁寧に説明していただけたと感じている。今後もこの活動が続いて、自分たち以降の研修生も様々な医療者に関する造詣が深まってくれればいいなと思う。薬剤科を案内してくださった薬剤師の方に深くお礼を申し上げたい。


■1年次初期臨床研修医
1 実習の感想
 実習を通じて一つの薬、一つの患者さんに処方を行うことが非常に大変であるということを学んだ。どの調剤、輸液も多くの方々の協力のもとに施行可能であるという思いが強くなった。
 また、化学療法、栄養注入剤の調剤を無菌的に行っている様子が印象的であった。薬剤師の方々、ひいては薬剤科の方々は知識だけでなく薬剤に関する様々なマネジメント能力を身につけておられることをひしひしと感じた。
 体験としては、クラリスドライシロップの内服は非常に教育的であったように思う。酸性の液体中ではクラリスのコーティングが剥がれ苦み成分が粘膜に吸着しやすい。そのような服薬コンプライアンスにダイレクトに関わる経験ができたことは今後に応用できるのではないかと考えた。

2 今後の研修に生かしたいこと
 先ほどあげたように、服薬コンプライアンスを考慮した処方を意識していきたいと考えるようになった。 たとえば、簡易懸濁、全粉砕などどのように服薬することが患者さんのためであるか、またこの患者さんはどのような服薬であれば、服薬コンプライアンスを遵守しやすいかということにも目が向けられるようになっていくことも一つの医師としてのスキルなのでは無いだろうか。
 また、薬剤には添付文書だけでなくインタビューフォームにさらに詳細な情報があるとのことであったので、これからの処方の上で不明点はインタビューフォームにその解答を探しにいくのも一つの手段ではあるだろうと感じた。
 今後も様々な後発品が続出していく中で、薬剤科の方々により緊密なコンタクトをとって相談していくべきであると痛感した次第であった。

3 その他意見
 薬剤科には普段は立ち入ることがないため、非常に有意義な研修であった。また、普段は自身が処方している錠剤や注射薬を余り目にすることが無い(私自身が目を向けていないだけの可能性はある)ため、普段より錠剤や薬包を意識して観察するべきであろうという、自戒の念を新たにしてくれる実習でもあった。

 
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