令和5年度 焼津市立総合病院 病院指標

病院指標

 当院は、平成21年度よりDPC対象病院として許認可を受けております。DPC/PDPSとは、平成15年から導入され始めた診療報酬制度であり、入院患者さんの病名、手術・処置などの治療内容を元に診断群分類(DPCコード:14桁の診断群分類コード)が決定され、医療費を計算するしくみです。またDPC/PDPS請求を行う為には、厚生労働省の定める調査(DPC調査)に協力していくことが必要となります。
 今回公表する病院指標は、当院のDPC調査データを用いて、厚生労働省による定義に従い、集計されたものです。
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 771 216 255 463 616 753 1103 2209 1835 575
当院は、「地域周産期母子医療センター」の指定を受けており、新生児の入院患者数が多いことが特徴です。また、地域における高齢患者の受け入れも多くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
各診療科の上位5位までのDPC診断群分類の件数です。
年間の症例数が10症例に満たないものについては(-)と表示されています。
転院率は、転院患者数/全退院数としています。
総合診療内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 34 16.59 13.52 5.88 78.21
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 33 29.33 20.60 27.27 85.00
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 20 4.00 4.73 0.00 69.35
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 15 25.00 17.38 26.67 84.00
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア2 11 17.45 15.44 27.27 82.91
1位:腎盂腎炎・尿路感染症による入院
2位:誤嚥性肺炎による入院
3位:前庭機能障害(めまい等)による入院
4位:心不全による入院(転入院以外)
5位:肺炎による入院(市中肺炎、75歳以上、A-DROPスコア2)
※年間の症例数が10症例に満たないものについては(-)と表示されています。
最も多いのは、腎盂腎炎・尿路感染症の入院です。総合診療内科では、不明熱、体重減少、貧血など総合内科的な疾患を中心に対応しています。必要時には専門分野の診療科への橋渡しを行いながら、患者さまにとって最良と思われる治療が受けられるよう判断し、治療しています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 112 7.44 8.75 0.00 79.23
060340xx99x0xx 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 手術・処置等2 なし 36 14.89 9.55 8.33 79.25
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 35 8.17 7.58 0.00 62.91
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 28 7.75 8.95 0.00 70.61
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 23 8.78 7.61 0.00 75.30
1位:総胆管結石・胆管炎にて結石除去術やステント留置術を行った入院
2位:総胆管結石・胆管炎による入院
3位:小腸や大腸の憩室性疾患による入院
4位:腸閉塞による入院
5位:胃がんにて内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行った入院
最も多いのは、総胆管結石・胆管炎に対して内視鏡手術を実施した入院です。早期の胃がんに対しては、入院して内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を実施しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 50 27.72 17.38 14.00 80.74
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.52 - -
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし - - 20.60 - -
050130xx9901xx 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり - - 18.31 - -
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし - - 12.88 - -
1位:心不全による入院(転入院以外)
2位:腎盂腎炎・尿路感染症による入院
3位:誤嚥性肺炎による入院
4位:心不全にて人工呼吸を行った入院
5位:蜂窩織炎による入院
※年間の症例数が10症例に満たないものについては(-)と表示されています。
最も多いのは、心不全による入院です。主に薬剤治療を行っています。医師、看護師、薬剤師等の多職種にて心不全指導を行っており、教育入院や退院後のフォローアップにも力を入れています。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 24 15.67 9.62 0.00 75.92
130030xx99x9xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 9あり - - 12.88 - -
130030xx99x6xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 6あり - - 13.10 - -
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等2 2あり - - 36.19 - -
130010xx99x5xx 急性白血病 手術なし 手術・処置等2 5あり - - 9.54 - -
1位:非ホジキンリンパ腫にて化学療法(リツキシマブ)を行った入院
2位:非ホジキンリンパ腫にて化学療法(ポラツズマブ ベドチン)を行った入院
3位:非ホジキンリンパ腫にて化学療法(ベンダムスチン塩酸塩)を行った入院
4位:急性白血病にて輸血と化学療法を行った入院
5位:急性白血病にて化学療法(アザシチジン)を行った入院
※年間の症例数が10症例に満たないものについては(-)と表示されています。
最も多いのは、非ホジキンリンパ腫に対して、リツキシマブを投与した入院です。血液内科の入院は、造血器疾患(白血病や悪性リンパ腫等)の確定診断が得られた患者を対象とし、主にがん化学療法を行っています。新たな分子標的薬が次々と登場してきていることから、治療方針を再検討しつつ、治療精度を高めるよう努めています。また、外来での化学療法も多く実施しています。
代謝・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 28 12.32 13.99 0.00 64.11
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 13.15 - -
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり - - 13.31 - -
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.52 - -
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし - - 5.64 - -
1位:2型糖尿病にてインスリン注射を行った入院
2位:糖尿病性ケトアシドーシス・ケトーシスによる入院
3位:1型糖尿病にてインスリン注射を行った入院
4位:腎盂腎炎・尿路感染症による入院
5位:ウイルス性腸炎による入院
※年間の症例数が10症例に満たないものについては(-)と表示されています。
最も多いのは、2型糖尿病に対して、インスリン注射を行った入院です。代謝・内分泌内科では、インスリン注射を要する患者さまを中心に糖尿病教育入院を実施しています。週2回のペースで開催する糖尿病教室では、多職種による療養指導を受け、糖尿病の病態や治療の意義、合併症や検査について理解を深めることができます。また、他の診療科に入院している患者さまの内分泌疾患に対する併診加療も行っています。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 47 11.55 7.20 10.64 59.26
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 39 26.92 20.60 20.51 85.13
010080xx99x0x1 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2 なし 15歳以上 38 18.34 16.56 7.89 58.13
010110xxxxx4xx 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等2 4あり 35 18.49 16.97 2.86 66.29
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 30 15.97 15.70 23.33 68.03
1位:てんかんによる入院
2位:誤嚥性肺炎による入院
3位:脊髄炎・脳炎による入院
4位:慢性炎症性脱髄性多発神経炎・ギラン・バレー症候群にてガンマグロブリンを投与した入院
5位:脳梗塞(発症3日以内、JCS10未満、Rankin Scale0~2)にて、エダラボンを投与した入院
※JCS(Japan Coma Scale)とは、日本で主に使用される意識障害の深度(意識レベル)分類です。
※Rankin Scale(RS)とは、脳卒中患者の機能自立度を評価するための指標で、0~6の7段階に分かれています。
最も多いのは、てんかんの入院です。また、神経内科疾患の持病や脳卒中の後遺症がある患者さまが誤嚥性肺炎を発症した場合の入院も受け入れています。脳神経内科では、脳梗塞やてんかんなどの脳血管障害、慢性炎症性脱髄性多発神経炎やパーキンソン病などの神経内科疾患を幅広く診療しています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 48 10.13 11.49 4.17 60.38
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 30 12.97 13.81 0.00 67.00
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 28 16.04 13.52 7.14 79.11
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 27 23.63 20.60 37.04 84.15
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 あり 19 6.32 6.44 0.00 50.84
1位:慢性腎不全・慢性糸球体腎炎による入院
2位:慢性腎不全にて人工腎臓(その他の場合)を行った入院
3位:腎盂腎炎・尿路感染症による入院
4位:誤嚥性肺炎による入院
5位:慢性糸球体腎炎等にて経皮的腎生検法を行った入院
最も多いのは、慢性腎不全、慢性糸球体腎炎による入院です。具体的には、慢性糸球体腎炎(IgA腎症等)に対するステロイドパルス療法目的の入院等です。慢性糸球体腎炎の診断時に必要な腎生検も腎臓内科にて行います。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 68 5.15 5.96 0.00 1.13
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 55 6.24 6.07 5.45 0.00
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 51 5.22 5.86 0.00 3.24
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 あり 47 1.19 2.12 0.00 3.17
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 44 3.64 5.64 0.00 5.39
1位:気管支炎・細気管支炎による入院
2位:出生時体重が2500g以上の新生児疾患による入院
3位:インフルエンザ・ウイルス性肺炎による入院
4位:食物アレルギー検査を行った入院
5位:ウイルス性腸炎による入院
最も多いのは、出生時体重が2500g以上の新生児疾患による入院です。主に呼吸障害や黄疸に対して治療を行っています。集中的なケアが必要な早産児や低出生体重児、病的新生児に対しては、新生児集中治療室(NICU)にて管理や治療を行います。また、小児の救急医療、時間外診療に対応しており、緊急で入院加療が必要な感染症などについても症例数が多くなっています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 104 4.07 4.55 0.00 72.13
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 47 10.06 8.95 2.13 74.09
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 42 7.86 6.87 2.38 66.76
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 32 11.75 9.88 3.13 68.16
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 29 7.76 5.98 0.00 57.28
1位:鼠径ヘルニアにて手術を行った入院(15歳以上)
2位:腸閉塞による入院
3位:胆嚢炎にて腹腔鏡下胆嚢摘出術を行った入院
4位:乳がんにて乳腺悪性腫瘍手術を行った入院
5位:胆嚢結石症にて腹腔鏡下胆嚢摘出術を行った入院
最も多いのは、鼠径ヘルニアにて鼠径ヘルニア手術(腹腔鏡下を含む)を行った入院です。外科では、消化器、乳腺、呼吸器、血管など様々な部位の疾患に対して手術治療を行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 167 28.26 25.50 62.87 81.18
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 50 4.82 4.76 0.00 47.74
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 43 28.16 21.96 16.28 75.07
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 33 19.33 19.34 45.45 79.85
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 31 25.35 19.55 22.58 72.03
1位:大腿骨近位部骨折にて骨折観血的手術または人工骨頭挿入術等を行った入院
2位:前腕骨折にて骨折観血的手術・骨内異物除去術等を行った入院
3位:変形性膝関節症にて人工関節置換術を行った入院
4位:胸椎・腰椎圧迫骨折等にて保存的加療入院
5位:変形性股関節症にて人工関節置換術を行った入院
最も多いのは、大腿骨近位部骨折にて骨折観血的手術または人工骨頭挿入術を行った入院です。早期手術、早期リハビリテーションにより、患者QOLの改善に務めています。人工関節手術も実施しており、股関節・膝関節とも昨年度より症例数が増えています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 11 3.64 5.77 0.00 70.36
060565xxxxx0xx 顎変形症 手術・処置等2 なし - - 7.48 - -
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし - - 7.22 - -
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1 なし - - 4.28 - -
160660xxxx10xx 皮下軟部損傷・挫滅損傷、開放創 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし - - 18.60 - -
1位:皮膚腫瘍にて皮膚、皮下腫瘍摘出術を行った入院
2位:顎変形症にて顎骨形成術を行った入院
3位:皮膚がんにて皮膚悪性腫瘍切除術等を行った入院
4位:皮下腫瘍にて皮膚、皮下腫瘍摘出術を行った入院
5位:皮膚欠損創にて全層植皮術等を行った入院
※年間の症例数が10症例に満たないものについては(-)と表示されています。
皮膚良性腫瘍・皮膚がんに対する切除手術目的の入院が多いです。また、昨年度に比べ、顎変形症に対する顎骨形成術目的の入院件数が増えています。
今回の集計に含まれない労災や自賠責等の保険診療外での入院も対応しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 55 8.53 9.88 18.18 79.38
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 36 9.86 8.38 25.00 64.72
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 30 24.50 19.09 53.33 69.07
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 11 22.36 22.61 54.55 66.55
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 7.09 7.20 9.09 67.36
1位:外傷性慢性硬膜下血腫で慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術を行った入院
2位:外傷性くも膜下出血や脳震盪等で保存的加療となった入院
3位:脳出血による入院(JCS10未満)
4位:脳出血による入院(JCS10以上)
5位:てんかんによる入院
※JCS(Japan Coma Scale)とは、日本で主に使用される意識障害の深度(意識レベル)分類です。
最も多いのは、外傷性慢性硬膜下血腫で慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術を行った入院です。頭部外傷による入院が1位、2位となっています。また、当院は「一次脳卒中センター(PSC)」に認定されており、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)での入院も多いです。脳卒中地域連携パスを導入しており、片麻痺や言語障害などの症状に対して長期にリハビリテーションが必要になった場合でも、専門病院に転院して診療を継続できる体制を整えています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 19 9.84 12.88 0.00 66.05
080250xx9701xx 褥瘡潰瘍 手術あり 手術・処置等1 なし手術・処置等2 あり - - 44.64 - -
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 9.29 - -
03001xxx99x0xx 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし - - 12.58 - -
0400800499x01x 肺炎等(市中肺炎以外かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり - - 21.51 - -
1位:蜂窩織炎による入院
2位:褥瘡潰瘍にてデブリードマンを行った入院
3位:帯状疱疹による入院
4位:頭頸部悪性腫瘍による入院
5位:肺炎(市中肺炎以外、75歳以上、副傷病あり)
※年間の症例数が10症例に満たないものについては(-)と表示されています。
最も多いのは、蜂窩織炎による入院です。皮膚科系疾患一般について、地域の医療機関からの紹介を積極的に受け入れております。また、皮膚疾患は内科疾患と関係するものもあります。他科入院患者の皮膚症状についても診療依頼を受け、密に連携しながら対応しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 159 2.10 2.44 0.00 72.48
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病 なし 88 4.81 5.22 0.00 62.27
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 50 4.98 6.59 0.00 76.30
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 47 7.51 7.57 0.00 68.87
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 37 5.51 6.85 0.00 73.95
1位:前立腺がん疑いにて前立腺生検を行った入院
2位:腎・尿管結石にて経尿道的尿路結石除去術を行った入院
3位:膀胱がんにて経尿道的悪性腫瘍手術、化学療法を行った入院
4位:末期腎不全にて内シャント造設術を行った入院
5位:膀胱がんにて経尿道的悪性腫瘍手術を行った入院
最も多いのは、前立腺がん疑いにて前立腺生検を行った入院です。泌尿器科では、悪性腫瘍(膀胱がん・前立腺がん・腎尿管がん等)や尿路結石など手術目的の入院が多いのが特徴です。また、末期腎不全に対する治療では、維持透析を導入する前の内シャント造設術や造設後の合併症(狭窄、閉塞)に対する手術・処置を行っています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 73 4.78 4.18 0.00 60.44
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 68 9.46 9.34 0.00 33.16
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 60 5.87 5.93 0.00 44.50
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 47 10.89 10.10 0.00 58.66
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2 なし 42 4.90 2.96 0.00 41.10
1位:子宮頚がん・子宮体がんにて化学療法を行った入院
2位:既往帝切後妊娠・骨盤位にて帝王切開術を行った入院
3位:子宮筋腫にて腹腔鏡下腟式子宮全摘術(内視鏡手術用支援機器使用を含む)を行った入院
4位:子宮頚がん・子宮体がんにて子宮悪性腫瘍手術等を行った入院
5位:子宮頚部異形成にて子宮頸部(腟部)切除術を行った入院
最も多いのは、子宮頚がん・子宮体がんにて化学療法を行った入院です。婦人科疾患の入院は、良性悪性問わず手術目的の入院が多いです。産科疾患の入院は、予定帝王切開だけでなく、緊急帝王切開が必要な症例も受け入れています。正常分娩も多数取り扱っていますが、DPCコードに分類されないため病院情報の公表には含まれていません。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 352 2.58 2.54 0.00 77.16
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり 片眼 30 2.60 4.82 0.00 76.90
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 19 2.16 5.67 0.00 74.16
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし - - 5.71 - -
020210xx01x0xx 網膜血管閉塞症 増殖性硝子体網膜症手術 手術・処置等2 なし - - 8.60 - -
1位:白内障にて片眼の手術を行った入院
2位:緑内障にて緑内障手術を行った入院
3位:網膜前膜・黄斑円孔にて硝子体茎顕微鏡下離断術と水晶体再建術を同時に行った入院
4位:網膜前膜・黄斑円孔にて硝子体茎顕微鏡下離断術を行った入院
5位:増殖性網膜症にて増殖性硝子体網膜症手術を行った入院
※年間の症例数が10症例に満たないものについては(-)と表示されています。
最も多いのは、白内障にて水晶体再建術を行った入院です。患者さまの状態や希望に合わせ、入院手術と外来日帰り手術を選択しています。また、令和5年度、新たに網膜・緑内障専門外来を設けたことにより、緑内障や網膜硝子体疾患に対する入院手術件数も増えています。
耳鼻いんこう科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1 あり 39 2.00 2.03 0.00 55.87
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 34 5.88 6.02 0.00 53.29
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 33 7.73 7.53 0.00 13.36
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1 なし 32 5.97 7.94 0.00 58.81
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 24 5.21 5.51 0.00 38.79
1位:睡眠時無呼吸症候群疑いにて睡眠時無呼吸検査(PSG)を行った入院
2位:慢性副鼻腔炎にて内視鏡下鼻・副鼻腔手術を行った入院
3位:慢性扁桃炎・アデノイド増殖症による入院
4位:甲状腺がんにて甲状腺悪性腫瘍手術を行った入院
5位:扁桃周囲膿瘍・急性扁桃炎・急性喉頭蓋炎による入院
最も多いのは、睡眠時無呼吸症候群疑いに対する検査入院です。また、慢性副鼻腔炎・慢性扁桃炎・甲状腺がん等に対する手術、難聴や顔面神経麻痺に対する点滴療法、頭頸部悪性腫瘍に対する化学療法など、様々な入院治療を行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 33 14 - 11 - 11 1 8
大腸癌 17 29 34 61 - 76 1 8
乳癌 24 19 - - 1 8
肺癌 15 - - 10 - 18 1 8
肝癌 - - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
がんの病期(Stage)は、T(腫瘍の大きさや進展度)、N(所属リンパ節転移の有無)、M(遠隔転移の有無)で決定され、数字が大きくなるほど癌が進行していることを示します。Stage0、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ期の5段階に分類されます(Stage0は、集計対象外です)。
「病期不明」に該当する症例は、入院中に病期決定するための詳細な検査が行われなかった場合(例:診断目的の検査入院)等が多くを占めています。
最近では、外来にて化学療法(抗がん剤による治療)を実施する患者さんも増えてきましたが、導入時や薬剤変更時等、入院し治療を行います。また、全ての患者さんが外来にて実施するのではなく、患者さんに合わせて繰り返し入院して治療を行う患者さんも多数います。がんの種類や病期により治療内容は変わりますが、化学療法で用いる薬剤は、がん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を及ぼすため、強い副作用症状が現れることがあります。症状や程度は、使用する薬剤により異なり、また、個人差もありますが、入院治療では、薬による身体の変化に迅速に対応することが可能です。
なお、期間内に複数回入院した場合、入退院回数全てが集計されております。
年間の症例数が10症例に満たないものについては(-)と表示しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 13 11.46 57.31
中等症 141 16.89 78.28
重症 54 22.94 84.61
超重症 28 21.71 85.75
不明 - - -
市中肺炎とは、日常生活の中で罹患した肺炎のことです。成人(18歳以上)の市中肺炎患者について重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢について集計したものです。
当院では中等症の患者さんを最も多く治療しております。重症度が上がると平均在院日数が延び、また高齢の患者さんの方が重症化する傾向にあります。
※重症度分類の定義(A-DROPスコア)とは、日本呼吸器学会の成人市中肺炎診療ガイドラインに掲載されています。5つの指標から、軽症・中等症・重症・超重症に分類します。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 217 26.17 76.67 37.66
その他 14 16.79 78.50 3.03
脳梗塞の入院患者について、患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率について集計したものです。
217人の方が発症から3日以内に入院となり、治療が行われています。
平均在院日数は26.17日であり、平均年齢は76.67歳です。
当院にて26日程度、治療からリハビリまでを行い、そのうち3割以上の患者さんが回復期病院等へ転院されています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
各診療科の上位5位までの入院中に施行された手術の件数です。
同一入院において複数の手術を行った場合は、主たるもののみカウントしています。
年間の症例数が10症例に満たないものについては(-)と表示されています。
転院率は、転院患者数/全退院数としています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 88 1.80 9.31 1.14 81.52
K654 内視鏡的消化管止血術 29 1.07 8.38 3.45 72.10
K6851 内視鏡的胆道結石除去術(胆道砕石術を伴う) 24 3.04 4.75 0.00 76.62
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 23 0.91 6.87 0.00 75.30
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 21 6.81 9.86 14.29 69.62
消化器内科では内視鏡による手術を多く行っています。最も多いのは内視鏡的胆道ステント留置術です。胆管の閉塞部位にステントというストロー状の短い管を入れて、胆汁の流れを良くする治療です。胆管結石の除去が必要な場合には、胆道結石除去術を実施します。その他、消化管止血術、早期大腸がんに対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)や早期胃がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を実施しています。
脳神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 13 37.54 29.38 7.69 68.69
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K0461 骨折観血的手術(大腿) - - - - -
神経疾患などにより経口摂取が不十分な場合や誤嚥性肺炎の危険がある場合には、長期の栄養管理を目的として、胃瘻造設や中心静脈注射用植込型カテーテル設置を行うことがあります。それぞれ専門科の外科や消化器内科に依頼をして手術を実施しています。
※年間の症例数が10症例に満たないものについては(-)と表示されています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 13 19.85 22.23 7.69 63.38
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) - - - - -
腎臓の機能が低下して、血液透析が必要となった時に内シャント造設術を行います。血液透析では、血管に針を刺して血液を持続的に取り出す必要があります。しかし、針の刺しやすい静脈は血流が弱いため、透析を行うのに必要な血液量を取り出せません。そこで、動脈と静脈をつなぎ合わせて、動脈の強い流れの血液を一部静脈に流すことで、透析に必要な血液を静脈から取り出せるようする手術です。腎臓内科に入院中に内シャント造設術が必要になった場合には、専門科の泌尿器科に手術を依頼して、その後の透析管理を腎臓内科で行っています。
※年間の症例数が10症例に満たないものについては(-)と表示されています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 11 0.00 11.27 9.09 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) - - - - -
K7151 腸重積症整復術(非観血的) - - - - -
K0021 デブリードマン(100cm2未満) - - - - -
K013-21 全層植皮術(25cm2未満) - - - - -
当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、ハイリスクな分娩を受け入れています。必要時には小児科医が分娩に立ち会い、何らかの原因で出生後の新生児に、呼吸や循環、中枢神経系の不全状態が認められる場合には、迅速な新生児仮死蘇生術を行います。その後は、NICU(新生児集中治療室)にて集中管理を行います。
※年間の症例数が10症例に満たないものについては(-)と表示されています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 77 1.56 5.58 1.30 62.36
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 76 1.20 1.99 0.00 70.63
K6335 鼠径ヘルニア手術 31 0.94 1.81 0.00 73.71
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 22 4.64 10.32 0.00 71.86
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 21 0.90 3.95 0.00 47.71
外科で多く実施している腹腔鏡手術は、開腹手術と比べて創が小さいため、身体への負担が少なくなります。具体的には、胆嚢摘出術・鼠径ヘルニア手術・結腸悪性腫瘍手術・虫垂切除術等を腹腔鏡下で実施しています。低侵襲な手術では、「Da Vinci Xi」を使用したロボット支援下手術も導入しており、直腸がんに対する腹腔鏡下直腸切除・切断術(手術用支援機器使用)は令和5年度で14件実施しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 110 2.37 20.83 52.73 75.40
K0821 人工関節置換術(膝) 等 79 1.99 23.44 18.99 73.87
K0811 人工骨頭挿入術(股) 等 76 4.67 24.99 65.79 81.37
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 76 3.91 7.05 10.53 57.14
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕) 等 36 1.53 4.50 0.00 47.56
当院で症例の多い大腿骨近位部骨折に対する手術は、骨折部を手術的に開いて直接整復と内固定を行う骨折観血的手術と、骨頭部分を切除し人工物に入れ替える人工骨頭挿入術が一般的です。変形性膝関節症に対する人工関節置換術は、昨年度と比較して22件増加しています(令和4年度 患者数57)。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K013-21 全層植皮術(25cm2未満) 11 1.00 4.91 0.00 69.00
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -
K4442 下顎骨形成術(短縮) - - - - -
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - - - - -
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) - - - - -
全層植皮術(25c㎡未満)が1番多く、手術後や外傷等による皮膚欠損に対して行います。皮膚がん・皮膚良性腫瘍の摘出術を行い、二期的に全層植皮を行う症例が多いです。下顎骨形成術(短縮)は、顎変形症に対する手術で上顎骨形成術(単純)と同時に実施しています。
※年間の症例数が10症例に満たないものについては(-)と表示されています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 41 0.46 6.68 19.51 81.63
K178-4 経皮的脳血栓回収術 13 1.00 43.69 84.62 79.92
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 11 3.82 50.09 72.73 67.64
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) - - - - -
慢性硬膜下血腫に対する慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術を1番多く実施しています。穿頭して血腫を抽出し、洗浄・ドレナージを行う手術です。その他、脳塞栓症に対して血管内の血栓を回収する経皮的脳血栓回収術や、くも膜下出血に対する脳動脈瘤頸部クリッピングなど緊急性の高い手術も実施しています。
※年間の症例数が10症例に満たないものについては(-)と表示されています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 95 1.13 3.03 0.00 75.79
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 87 1.06 2.78 0.00 61.66
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 59 0.76 4.81 3.39 67.54
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 55 2.42 6.36 0.00 68.07
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 37 1.11 7.86 0.00 71.76
膀胱がんに対する経尿道的膀胱悪性腫瘍手術は、経尿道的に切除鏡を膀胱内に挿入し、腫瘍を切除する手術です。多発している場合など、同手術を繰り返し行うことがあり、件数が多くなっています。また、「Da Vinci Xi」を使用したロボット支援下手術も導入しており、前立腺がん・腎がん・腎盂尿管移行部狭窄に対する手術を行っています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 71 2.66 6.99 1.41 32.89
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 70 2.69 7.00 0.00 33.64
K872-31 子宮内膜ポリープ切除術(電解質溶液利用) 等 59 1.00 1.12 0.00 39.75
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 等 58 1.00 4.93 0.00 48.05
K877 子宮全摘術 56 1.21 7.16 0.00 54.21
緊急帝王切開術を1番多く実施しています。当院は、地域周産期母子医療センターに認定されており、胎児機能不全や妊娠高血圧症など胎児や母体の状態に異常が起こった場合に、迅速に帝王切開術を行うための体制を整えています。腹腔鏡下腟式子宮全摘術は、主に子宮筋腫や子宮内膜症に対して行っています。58件の件数には、腹腔鏡手術と、手術支援ロボット「Da Vinci Xi」で実施した手術の両方が含まれています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 等 342 0.58 1.00 0.00 77.41
K2682イ 緑内障手術(流出路再建術)(眼内法) 42 0.67 1.00 0.00 78.12
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 26 0.08 1.00 0.00 69.12
K2686 緑内障手術(水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術) 19 0.79 1.00 0.00 76.42
K2684 緑内障手術(緑内障治療用インプラント挿入術)(プレートなし) 11 0.27 1.00 0.00 77.73
白内障に対する水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他)を1番多く実施しています。水晶体再建術は、白内障に対する手術で、混濁した水晶体を除去し、嚢内へ眼内レンズを挿入するものです。緑内障手術は、房水の流れるルートを開放して眼圧を下げることを目的とする手術で、複数の種類から状態に合わせた手術を選択します。
耳鼻いんこう科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 等 43 0.98 5.93 0.00 18.16
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 25 1.00 4.00 0.00 53.00
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) 20 1.00 3.60 0.00 55.00
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 15 0.07 4.47 0.00 38.93
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 12 1.00 3.33 0.00 56.08
扁桃炎や扁桃肥大に対する口蓋扁桃手術を1番多く実施しています。慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻副鼻腔手術は、副鼻腔(前頭洞、篩骨洞、蝶形骨洞、上顎洞)の病変の広がりにより、手術の種類を選択します。令和5年度では、全ての洞を手術する汎副鼻腔手術(Ⅳ型)を多く実施しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 44 0.50
180010 敗血症 同一 22 0.25
異なる 51 0.58
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 33 0.38
異なる - -
播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症の発生率を集計したものです。手術・処置等の合併症による入院は33症例ありました。具体的には、術後出血、透析シャント狭窄・閉塞、術後創部感染症などです。
※入院契機と同一 :その症状の治療目的で入院する場合
入院契機と異なる:別の治療目的で入院したが、合併症などが発生し当初の治療対象である傷病名とは異なる治療が行われる場合
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1327 1250 94.20
<解説>
周術期の肺血栓塞栓症の予防行為の実施は、発生率を下げることにつながります。

<定義・計算式>
           分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数        
計測値(%)= 肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数 ×100

除外条件(分母):入院時年齢が15歳未満の患者を除外する。
リスクレベルが「中」以上の手術:「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版)」(日本循環器学会等)に準じて抽出。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
3143 2630 83.68
<解説>
広域抗菌薬を使用する際、投与開始時に血液培養検査を行うことは、望ましいプラクティスとなります。また、血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。

<定義・計算式>
         血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数  
計測値(%)=        血液培養オーダー日数       ×100
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
650 612 94.15
<解説>
近年、多剤耐性アシネトバクター属菌や、幅広い菌種に効果を有するカルバペネム系抗菌薬に耐性のある腸内細菌科細菌など、新たな抗菌薬耐性菌(以下、耐性菌)が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっています。不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、各医療機関において抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)を組織するなど、抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められます。抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。

<定義・計算式>
       分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数
計測値(%)=         広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数            ×100
更新履歴
2024年9月27日