日本人の食塩(塩分)摂取量の推移を見ると、1950年代後半以降、長期的に低下傾向です。現代の日本人は平均10g前後の塩分摂取量となっており、それに伴い平均血圧も低下してきました。
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食塩摂取量の平均値の年次推移(20歳以上)
厚生労働省 令和元年度国民健康・栄養調査結果より出典 |
令和元年度
食塩摂取量の平均値 (20歳以上、性・年齢別階級別)
厚生労働省 令和元年度国民健康・栄養調査結果より出典 |
収縮期(最高)血圧の平均値 年次推移(20歳以上)
厚生労働省 令和元年度国民健康・栄養調査結果より出典
(令和元年より水銀を使用しない血圧計を使用)
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収縮期(最高)血圧が140mmHg以上の者の割合 年次推移(20歳以上)
厚生労働省 令和元年度国民健康・栄養調査結果より出典
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日本人の三大死因はがん、心疾患、脳血管障害ですが、このうち心疾患、脳血管障害は血圧が高くなるにつれ増加することが知られています。
上記の通り日本人の塩分摂取量は時代と共に減少し、平均血圧も減少しましたが、いまだに塩分摂取が多く高血圧のかたも多くいます。
高血圧症を予防することは、これらの疾患の予防につながることから、日本高血圧学会は一日6g未満の塩分摂取を推奨しています。
この数字は日本人の平均塩分摂取量である10gより遙かに少ない数字であり、これを達成するためには毎日の食事に工夫が必要です。
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