■1年次初期臨床研修医
1 実習の感想
今回の実習では、栄養士の方々がいかに患者さんの病院内の食生活が豊かになるかと言う評価基準で栄養管理を行っているのかということを学ぶ、いい機会になった。
日頃の実習中では、失礼ながら病院食というものを強く意識することはほとんど無かったものの、実際に病院食を食べてみると減塩食とされるメニューであっても、日常生活で口にする定食のそれとほとんど遜色の無い美味しい食事であったため驚きを隠せなかった。総カロリー量や食塩量などの制限がある中ですばらしい仕事をされているのだと感心してしまった。
患者さんを楽しませる献立作りにも余念がない。年間スケジュールを拝見させていただいたところ、季節毎のメニューが存在し、例えば秋であれば松茸が食べられるなど、患者さんの入院生活が少しでも彩られるようにと奮闘する栄養士さんの工夫が垣間見えた。
栄養士さんの朝は早い。7時に患者さんに朝食が提供できるよう栄養士さんは早朝5時に出勤し支度を始めるようである。研修開始ぎりぎりの時間に来て仕事を始めている私は深く反省したと同時に、そうした方々のお仕事があって我々の業務が成り立っているのだと言うことを認識させられた。
2 今後の研修に生かしたいこと
以上のように栄養士さんの仕事は綿密な献立作りから始まっており、我々の直前の食事指示は迷惑以外の何物でも無い。栄養士さんのイメージ通りの美味しい食事を患者さんのもとに届けるためには、前もった食事指示を出すことが何よりも大事になってくる。
医師としてはどうしてもわかりやすい医療行為が優先的になってしまい、食事指示などは後手に回ってしまう印象があるが、栄養管理も立派な医療である。それならば、その他の医療行為と同列に栄養管理とその指示も迅速に出すべきである。
3 その他意見
薬剤科実習と並んで、コメディカルの業務内容を理解する上で非常に有意義な実習となった。栄養科に関してわかりやすい説明をしてくださった栄養士の方々に深くお礼申し上げたい。
■1年次初期臨床研修医
1 実習の感想
検食をさせていただき、ご飯、白菜、大根煮、マグロの照り焼きを食した。すべての食事が温かく、容器もしっかりと保温している栄養科の優しさを感じた。また、ご飯も炊きたてであり非常に柔らかくふっくらしていたため食べやすいと感じた。
患者さんがお家で食べているようなご飯を病院でも食べさせてあげたいという思いで、毎日300人の患者さんに3食滞りなく食だしできていることは、とても大変なことであろうとひしひしと感じ、食事の重要性を改めて感じた。
2 今後の研修に生かしたいこと
患者さんにご飯はどうであったか、食べにくいことはないか、少なくないか、など様々なことを聞いてみたいと思った。
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