焼津市立総合病院

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医療関係の皆さまへ

地域医療連携室だより

地域医療連携室だより 2017年7月号 VOL.19

消化器内科の診療について           消化器内科長  小平 誠



1.DWIBS(どぅいぶす)法とは?
 DWIBS法は、2004年に東海大学の高原太郎教授らによって発表された新しい検査方法です。MRIを利用して、PET(FDG-PET)のように体の広い範囲にわたって、癌の検索や転移検索を行う全身検査です。
DWIBS検査 DWIBS検査

DWIBSとFDG-PET検査  DWIBS法は、緻密な癌組織では『拡散速度が小さい』という原理を利用して画像にしたものです。よく比較されるPET(FDG-PET)は、癌組織では『ブドウ糖の消費が多い』ということを利用して画像にしたものです。原理が異なる為、DWIBS法とPET(FDG-PET)は全く同じ結果になるわけではありませんが、数々の論文で悪性腫瘍、転移巣の検出能は、PET-CTと同等であるという報告がされています。

 放射線の被ばくが全く無く、検査薬等の注射や食事制限が必要ないDWIBS検査は身体的負担が少なく、またPET-CTの約1/5の費用で検査が可能であり、金銭的負担も非常に少ない検査です。

2.当院におけるDWIBS検査の依頼状況
検査依頼対象疾患図  DWIBS検査の主な対象疾患は、左の図をご覧下さい。全身にわたってDWIBS検査が行われています。また、DWIBS検査依頼内容の内訳は下の図をご覧下さい。約7割は転移検索となっており、定期的なDWIBS撮像による経過観察にも利用されています。
 6月より、高額医療検査機器の共同利用によって、かかりつけの先生方におきましてもDWIBS検査を行うことが出来るようになりました。
 すでに藤枝市、静岡市清水区のご施設からDWIBS検査の依頼があり、検査を行っています。

DWIBS検査依頼の内訳
 DWIBS検査の依頼方法につきましては、病院ホームページまたは地域医療連携室までお問い合わせください。

 最後に、痛みのコントロールが良好な患者さまにおいて、経過観察のDWIBS撮像を行ったことで、新たな骨転移を検出できた症例についてご紹介させていただきます。
■症例 50代女性 原発巣:乳癌
 Key Point:痛みが無いから、大丈夫ではない!
 左側の画像は、転移検索で撮像された1回目のDWIBS画像です。青色の矢印は、すべて骨転移を描出しています。右側の画像は、6ヶ月後に経過観察で撮像したDWIBS画像です。
 1回目DWIBS検査後、薬によって痛みはコントロールされ、全く痛みがない状態でした。
 しかし、2回目のDWIBS検査では、青い矢印の転移箇所は大きくなり、赤い矢印で示す箇所では新たな骨転移が描出されています。
 『患者さまが痛みを訴えない』≠『経過は良好』というのがよく分かる症例です。
 DWIBS検査は、定期的に検査を行っていただくことで、経過観察の効果は何倍にもなります。
 経過観察にDWIBSをご利用いただくことで、早期に病変を発見し、治療へとつながります。

DWIBS検査 1回目

DWIBS検査 2回目

 多くのがん患者さまは、かかりつけの先生方を頼って病院を受診されます。DWIBS検査は、新たな全身検査の選択肢の1つとして、先生方のお役に立っていきたいと考えています。

■高額医療検査機器共同利用にDWIBS検査を追加しました


病院からのお知らせ

研修会開催のお知らせ     
 ■緩和ケア勉強会
 日時:平成29年9月12日(火)午後6時15分から   
 会場:焼津市立総合病院 C棟3階 講義室
あさがお

 


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