焼津市立総合病院

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医療関係の皆さまへ

地域医療連携室だより

地域医療連携室だより 2018年8月号 VOL.24

整形外科の紹介                          関節外科長  赤坂 嘉之




褥瘡について                    皮膚・排泄ケア認定看護師  河原崎 まどか

 褥瘡は発生原因が「圧迫」「ずれ」です。これらを低減することで予防と治療が可能です。予防に優る治療はないと思っております。当院の褥瘡対策チームは皮膚科医、形成外科医、薬剤師、管理栄養士、看護師(皮膚・排泄ケア認定看護師を含む)で褥瘡を多角的に評価し、予防ケア、褥瘡の創処置、治療方針の決定、など1週間に1回程度の褥瘡回診で検討しています。
【褥瘡予防】
1) 体圧分散マットレス
 褥瘡の危険因子であるベッド上での自力体位変換が効果的にできない場合、体圧分散マットレスの導入を考えます。種類はウレタンマットレスとエアマットレスの概ね2種類に分かれます。
[ウレタンマットレス]
 自力体位変換能力のある場合や、介助で座れたり歩行できたりする方は底面に安定感があるウレタンマットレスが適しています。
[エアマットレス]
 ウレタンマットレスより褥瘡発生リスクの高い方に対してエアマットレスを使用します。特に自力体位変換ができない場合、るい痩のある方や拘縮のある方は体圧を低圧に保持できるようなエアマットレスが必要です。エアマットレスは浮遊感があり、不快を訴える方もいらっしゃいますが、利用者に合わせた設定にすることで不快感が低減できます。昨今ではウレタンマットレスとエアマットレスの2つの要素があるハイブリッドタイプで寝心地と体圧分散能の両者を兼ね揃え、あらゆる利用者に対応可能なものや、体位変換機能付きのエアマットレスがあり、低圧を保ちながら体位変換も実施でき介護者の負担を軽減できるものもあります。当院でも体位変換機能付きエアマットレスを導入し活用しています。

2) スキンケア
 皮膚の清潔と保湿は皮膚を健やかにし、刺激に対する耐久性を高めることができます。高齢者は皮脂や汗の分泌量が低下するためドライスキンになりやすく、容易に皮膚が破綻するので保湿は重要です。保湿剤を処方することもありますが、一般的には市販の物を使用し、継続してケアしていく事が望ましいです。

3) 栄養管理
 栄養は皮膚の耐久性を強くすることや、褥瘡保有時は治癒促進のためにも必要です。日常の食事に容易に取り入れられるものとして、コラーゲンペプチドのパウダーやMCTオイルなどがあります。コラーゲンペプチドのパウダーは同行訪問で伺った患者様に利用し、栄養強化が図れ、褥瘡が治癒に至りました。

4) 皮膚の観察
 褥瘡はびらんの状態で発見されることが多いですが、びらんする前には発赤がサインとしてあります。特に骨突出部に発赤が発生しやすいので介護者への指導は必要です。発赤やびらんの褥瘡が発生した場合、創部はワセリンなどで創保護をしたり、創傷被覆材を使用したりすることで治癒することができます。しかし褥瘡の局所管理だけでなく、患者様の活動性や栄養など全身状態や褥瘡ができた背景を評価し、体圧分散マットレスや栄養について見直すことで悪化や再発を防ぐ事ができます。

体位変換イラスト
【褥瘡評価:DESIGN-R評価】
 褥瘡の評価としてDESIGN-R(デザインアール)評価があります。評価すべき項目を頭文字で示したものです。
D:Depth(深さ)
E:Exdate(滲出液)
S:Size(大きさ)
I:Inflammation/infection(炎症/感染)
G:Granulation tissue(肉芽組織)
N:Necrotic tissue(壊死組織)
P:Pocket (ポケット)

 この項目の中で、最も重要なのは感染と壊死組織です。壊死組織は感染を助長させるため、感染や壊死組織が存在するような褥瘡は、切開や排膿、デブリードマンを医師により施行致します。軟膏での治療を継続するか、手術などの治療を行うかは、褥瘡の状況、患者様やご家族の意向や状況で決定しています。
 診察時には褥瘡処置だけでなく、ケア方法全般でお困りの事があればご相談を承ります。ご家族や、訪問看護師、ケアマネジャーなど同席していただけるとケア状況が確認しやすく、相談に応じやすいので是非同席をお願い致します。
 また、当院では訪問看護師との同行訪問を実施しております。ご自宅に伺い褥瘡の観察、体圧分散マットレスの使用状況、栄養評価、スキンケア等を多角的に評価し、訪問看護師、ケアマネジャー、ヘルパー等でケア方法を検討致します。

【おわりに】
 ご不明な点や、ケア方法で難渋している事があれば電話でも対応致します。地域の方々と連携を図り、褥瘡ケアの質が向上するよう努力して参りますので今後ともご指導、ご協力をよろしくお願いいたします。



医師異動のお知らせ

 日ごろからご支援、ご指導いただきありがとうございます。医師の異動がありましたのでお知らせいたします。

■7月31日 退職医師

泌尿器科    森 洋一
泌尿器科    栗原 啓輔
産婦人科    猿山 美里(旧姓上田)



■8月1日 新任医師

産婦人科    樋野 貴宏




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