焼津市立総合病院

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診療部門のご案内

診療技術部

 
 

中央検査科

血液検査
 血液検査では
 (1) 血液中の血球の検査、(2)血液凝固系の検査を行っています。
(1)血液中の血球の検査
■血算
 白血球、赤血球、血小板の数、ヘモグロビンの濃度等を測定します。
多項目自動血球分析装置
多項目自動血球分析装置XN3100
 
白血球数 WBC  正常な血液には、好中球・好酸球・好塩基球・単球・リンパ球の5種類の白血球があります。病原微生物などから体を防御するための免疫に関与します。
 炎症や感染症、血液疾患などで異常値を示します。
赤血球数 RBC  血液中の赤血球の数です。貧血があると低値になります。
ヘモグロビン濃度 HGB  ヘモグロビンは赤血球に含まれ、酸素を体中の組織に運搬する働きをしています。二酸化炭素を受け取って肺で放出し、再び酸素と結びついて各組織に運びます。貧血があると低値になります。
ヘマトクリット HCT  血液は細胞成分である血球と液体成分である血漿に分かれますが、一定量の血液の中の赤血球成分の容積の割合を表したものです。貧血があると低値になります。
平均赤血球容積 MCV 個々の赤血球の平均の大きさ(容積)
平均赤血球Hb量 MCH 個々の赤血球に含まれる平均のヘモグロビン量
平均赤血球Hb濃度 MCHC 個々の赤血球の平均のヘモグロビン濃度
血小板数 PLT  出血したときに止血する働きを持っています。減少すると、血は止まりにくくなります。血管が損傷すると血管壁にくっつき、大きな塊を作って出血を止めます。
網赤血球数 RET 幼若な赤血球で、骨髄での赤血球産生の指標になります。


血液像
 血液の標本を作製して、顕微鏡で白血球分類や赤血球、血小板の形態を観察します。これらの検査は貧血や血液疾患の診断、その他各種疾患の診断補助になります。

   ▼正常な血液細胞です
 赤血球・血小板


 赤血球は、直径7〜8μmの大きさで中央が両面からくぼんだ円盤状の形をしています。厚さは厚いところで約2μmあります。

 血小板(←)は、直径2〜3μmの小さい細胞です。
 白血球
 好中球・好酸球・好塩基球・単球・リンパ球の5種類の白血球があります。

 好中球



 好中球のおもな機能は、生体に侵入する感染病原体や異物に対する防衛反応です。異物を、貪食、消化、殺菌します。
 好酸球



 好酸球はアレルギー反応・抗原抗体反応に関与しています。
 好塩基球



 好塩基球はヒスタミンやヘパリンを放出して即時アレルギー反応を起こします。
 単球



 単球は、好中球と同じく貪食能をもち、また、血液から組織に出てマクロファージとなり、老廃物や異物を処理します。また抗原と接触するとその情報を免疫担当細胞であるリンパ球に伝達します。
 リンパ球



 リンパ球は、異物の侵入から身体を守る免疫機能に関与しています。リンパ球には、B細胞、T細胞、NK細胞があります。

(2)血液凝固系の検査

 血管が傷ついて出血したとき、身体は出血を止める反応を起こします。血液中には血液を固まらせたり、また血中にできた血栓を溶かしたりする機能を持つ成分が含まれています。
 これらの機能を検査しています。
血液凝固自動分析装置CP3000
血液凝固自動分析装置CP3000

検査項目 項目説明
APTT
(活性化部分トロンボプラスチン時間)
凝固のスクリーニング検査です。
内因系の凝固の異常を反映します。
PT(プロトロンビン時間) 凝固のスクリーニング検査です。
外因系の凝固の異常を反映します。
抗凝固薬ワーファリンのコントロール指標になります。
フィブリノーゲン(FIB) 凝固のスクリーニング検査です。
凝固異常や肝機能障害では低下し、炎症では増加します。
血中FDP 血管内で血液の凝固が起こると、それによりできた血栓を酵素が溶解します。そのときに生じる分解産物です。
Dーダイマー
ATV(アンチトロンビンV) 凝固反応を抑制します。
血管内で血液の凝固が起こっていると低下します。
超迅速フィブリノゲン 危機的出血および止血モニタリングの指標です。

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