体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)

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体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)

尿路結石とはどんな病気なのでしょうか?

尿路結石症とは、おしっこの通り道である腎臓・尿管・膀胱という尿路に石ができる病気です。
この結石がおしっこの流れをとめてしまうと、背部から側腹部にかけて激痛が走ります。
またこの際しばしば血尿を伴います。痛みは尿の流れが再開すると和らいできますが、間欠的にぶり返すこともあります。
結石がおしっこと一緒に、自然に排石されて痛みがなくなることもあります。

手術しないと治らないのでしょうか?

5mm以下の結石はほとんど自然に排石されます。しかし大きな結石では自然排石は期待できませんから、何らかの処置が必要です。
以前は手術的手法が主流でしたが、最近では体外衝撃波結石破砕術(ESWL)という治療法により、手術治療は減ってきています。

ESWLとはどのような治療なのでしょうか?

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)とは、体外で発生させた衝撃波を、体を通して結石に集中させ、そのエネルギーで粉々に砕く治療法です。
細かく砕かれた結石は数日のうちに、おしっこと一緒に排石されます。

当院のESWLについて

DIREX社の体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)インテグラを導入しました。
インテグラは最新の衝撃波技術を採用しており、正確で高度な画質、破砕効果に優れた構造をしています。装置は、X線透視装置、治療テーブル及び衝撃波発生装置が組み込まれた一体構造なので、以前の装置に比べて治療時間を大幅に短縮できます。

治療は寝た状態で行います

治療は仰向けで寝た状態で行います。結石を破砕する衝撃波は、背後から出力されます。
患者さんの背部から衝撃波が出力するメリットは下記の通りです。

  • 当日の朝食は取らないでください。また、前日の夜からコーヒーやお茶などのカフェインを含む飲み物は摂らないようにお願いします。(1回目の検査終了後から食事は取ることができます)
  • お薬によっては検査当日の朝の服用を中止する必要があります。中止する必要があるかどうかは主治医の指示に従ってください。1回目の検査が終われば服用することができるので当日は持参してきてください。
  • 負荷後安静時の検査まではできるだけ心臓を休めるようにします。予定時間より少し早めにお越しいただいて開始時間までは安静にします。病棟の患者さんは車イスで検査室まで来ていただきます。
  • 妊娠中の方、及び妊娠の可能性のある方は検査を行わない場合がありますので予約時及び検査前にお知らせください。