乳房X線撮影(マンモグラフィ)の紹介

/ 中央放射線科

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マンモグラフィ撮影装置は、平成26年4月に更新され稼動しております。
機器名は「MAMMOMAT Inspiration」という、ドイツ シーメンス社製の装置です。装置とともにマンモグラフィ読影システムも導入しており、マンモグラフィ専用の高画質モニタは画像に応じた表示が可能で、医師が病変をより発見しやすくなることに加えて、低被ばく・高画質・高機能な撮影装置で、患者さんへの負担も軽減されています。

この装置の特徴は、「トモシンセシス」という乳房のスライス画像が撮影できることです。近年注目されているこの機能は、乳房の内部を1㎜スライスで表示することができます。通常のマンモグラフィ画像では診断のしにくい乳腺の重なりによる白い部分を、詳細なスライス画像により重なりの影響を少なくした状態で診断することができます。また、石灰化の分布を正確に知ることができ、高濃度乳房(日本人に多いとされる乳腺密度の高い乳房)の内部を観察しやすくできます。

トモシンセシスの撮影では1方向の撮影で約30秒の時間がかかりますが、これまで患者さんからは「以前より痛くない」「思ったよりもずっと楽だった」との声が聞かれています。また、検査による被ばくは一回の撮影(トモシンセシス撮影を含む)で基準値を超えることのない低線量※で行うことができます。

  • マンモグラフィガイドラインに定められている基準値の線量は1方向あたり3.0mGy(ミリグレイ)です。1回の撮影は1mGy程度で、トモシンセシスを含めても2.3mGy程度で撮影をします。

画像提供:シーメンスヘルスケア株式会社

乳がんは2018年統計で、女性の9人に1人が罹患すると言われており、とても身近ながんです。「しこりがないから大丈夫」と多くの患者さんから言われますが、早期に発見するには定期的な検診が何よりも近道になります。
当院では女性技師が検査に対応させていただきます。ぜひ検診を受けていただいて、疑問があれば何でもご相談ください。

下記の方は検査が受けられない場合があります

  • ペースメーカー・V-Pシャント・CVポートなどの医療機器が胸部にある方
  • 豊胸手術後の方
  • 妊娠中またはその可能性のある方

ご不明な点がありましたら、担当医師または技師にご相談ください。