/ 中央検査科
心電図は心臓が動く時に発生する電気的な興奮を波形として記録する検査です。
不整脈、心肥大、心筋梗塞、心筋症など、心臓の病気がわかります。
上半身は、裸または肌着等の薄着でベッドに横になります。
両手足と胸部に直接電極をつけます。
楽な呼吸をしていただき、話をしたり手足を動かしたりしないように、安静にしてください。
およそ5分です。結果はすぐにでます。
電動式で動くベルトの上で歩行またはジョギングを行い、心電図や血圧にどのような変化が起きるかをみる検査です。
主に狭心症などの虚血性心疾患の診断のために行われます。
上半身は、検査着の薄着でベッドに横になります。
胸部に心電図の電極をつけます。電動式で動くベルトの上で歩行またはジョギングを行い心電図や血圧を測定します。
およそ30分です。結果はすぐにでます。
日常生活における心電図の変化をみるために、携帯可能な装置にICカードをいれ、24時間の連続した心電図を記録する検査です。
日常生活での不整脈や狭心症の出現、無自覚の発作、睡眠中の発作の検出を目的としています。
携帯可能な装置を装着し24時間の連続した心電図を記録します。
携帯型心電図を装着後、帰宅あるいはお仕事に戻っていただきます。
翌日、装置をはずしにまた病院へお越しください。
およそ24時間です。
結果は1週間ほどかかります。
脳波検査は、頭皮上に電極を付け、脳の細胞から出るごく弱い電気的活動を波形に表して記録する検査です。
こちらから電気を流したりする検査ではありません。
痛みもありませんので、リラックスして検査をお受け下さい。
脳波検査は、危険や苦痛の少ない安全な検査で、小児科・内科・脳神経内科・脳外科等(赤ちゃんから大人まで)、広く用いられています。
検査は、ベッドに仰臥位で寝ていただき、通常、覚醒・安静・閉眼で行います。途中、眼の開閉・光刺激(瞼の上から光をあてます)・過呼吸(息を吸ったり吐いたりします)などの刺激を与え、異常脳波を誘発したりします。
検査当日は、体をしめつける様な服装は避けて、リラックスできるもので来院してください。
検査中、眠くなりましたら、そのまま寝ていただいて構いません。
乳幼児の場合、眠りやすくなるお薬を飲んで検査をしてもらう場合もあります。
検査時間は約1時間です。
緊急の場合を除いては、原則的に予約検査です。
高い周波数(超音波)を当て、心臓の大きさや壁の動き、厚さ、弁の動き、血流の様子を観察します。
心筋梗塞の可能性、心臓肥大、心臓の弁疾患、先天性心疾患、血液の流れなどがわかります。
上半身は裸になっていただき、探触子を胸部に当てながら検査をしていきます。
検査中は技師の声に合わせての呼吸調整や体位変換をしていただきます。
非侵襲で苦痛を与えませんので、安心して検査を受けていただけます。
およそ20分です。結果はすぐでます。
高い周波数(超音波)を当て、腹部の臓器を見ていきます。
肝臓・胆のう・胆管・膵臓・腎臓・脾臓・膀胱・前立腺や子宮・大動脈・消化管等の疾患(肝炎・胆のう炎等の炎症の評価や、がん等の腫瘤があるかどうか、腹水・胸水等があるか 胆石や腎結石等の評価、その他様々な疾患の診断補助になります。)
尿がきちんと貯まっていないと膀胱が観察しづらくなるためです。
食事をすると胆のうが萎縮してしまい、観察しづらくなります。
また、消化管にガスが貯まりやすくなり観察しづらくなります。
上半身は、裸または肌着等の薄着でベッドに横になります。
ズボンやスカートは腰まで下げていただきます。
技師からの指示通りに呼吸をしていただきます。
仰向けや左右横向き等、体位も変えて検査していきます。
およそ20分です。結果はすぐでます。
頚部に高い周波数(超音波)を当て、頚動脈の動脈硬化度をチェックし、全身の動脈硬化の進み具合を判定します。
動脈硬化をおこす疾患(高血圧・糖尿病・高脂血症など)、ヘビースモーカー、動脈硬化性疾患の家族歴がある方に、お勧めします。
ゼリーを塗って、頚動脈(首の左右両側)に超音波をあて、首の血管をいろんな角度から観察し血管壁の肥厚の有無を観察します。仰向けに寝ていただき首に超音波をあてるだけですので、ほとんど苦痛はありません。
検査時間は20~30分程度です。検査結果はすぐにでます。
高い周波数(超音波)を当て、甲状線・乳房・体表を見ていく検査です。
乳腺の形態(乳腺症等)、腫瘤や乳管拡張の有無、腋窩のリンパ節腫大等を観察します。乳腺症や、乳癌等の診断補助となります。
甲状腺の形態(腫大や萎縮)、腫瘤の有無を観察します。
バセドウ病や、慢性甲状腺炎、腺種、甲状腺癌等の診断補助となります。
耳下腺・顎下腺の形態(腫大や萎縮)、全身の表在性腫瘤 の有無、リンパ節腫大等を観察します。多形腺腫や脂肪腫、粉瘤、ガングリオン等の診断補助となります。
足の付け根から下の静脈に血栓があるか、あるいは蛇行した静脈瘤の逆流の状態または、動脈がつまっていないか等を検査します。
検査部位にエコーゼリーを塗り、プローブを当てて観察していきます。
上半身は裸になり、ベッドで横になっていただきます。
検査する側の腕を挙げていただき乳房と同時に、リンパ節も調べます。
首まわりが出るようにし、顎を挙げていただきます。
検査をする部位が出るようにしていただきます。
足の付け根が出るようにズボン等をぬいで、ベッドに横になっていただきます。
およそ20分です。結果はすぐにでます。
食道から超音波(エコー)を用いて心臓を観察する検査です。
心臓のすぐ後ろにある食道側から心臓を観察するため、経胸壁心エコー図検査で肋骨や肺・脂肪などにより画像描出が困難な場合にとても有用な検査です。
特に、心臓の弁の状態や心臓の中に血栓などの異常構造物がないかについて調べる場合には、きわめて有用な検査です。
ベッドに左を下にして横向きで寝てもらいます。マウスピースを口にくわえていただき、胃カメラのような細い管を飲み込んでいただきます。検査時にはプローブをスムーズに飲み込んでいただくために、スプレー式のお薬で喉の奥を局所麻酔します。
検査前4時間は、食事をとらないでください。
検査終了後は喉の麻酔がとれるまでの1時間程度は絶対に飲食をしないでください
20分程度ですが、病気の種類や患者さんの状態などで異なることがあります。
排尿の勢い、排尿量、排尿時間の測定を行います。
前立腺肥大症や神経因性膀胱などによる、排尿障害や蓄尿障害の程度がわかります。
排尿を我慢していただき、尿がしっかり溜まった状態で検査をします。
専用の装置(尿流測定装置)が内蔵されたトイレで排尿していただきます。
男性は立位での検査ですが、立位での排尿が困難な方や女性の方は、座って検査を行います。
およそ5分~15分です。結果はすぐにでます。
超音波を利用して膀胱内の尿量を測定する検査です。
排尿直後に膀胱内にどのくらい尿量が残っているかを調べます。
下腹部を出してベッドに横になります。
ベッドへの移動が困難な方は、車いすに座ったままでも検査可能です。
測定器を膀胱部分に当てて、数回測定します。
およそ3分です。結果はすぐにでます。
肺の機能を調べる検査です。
肺活量と努力性肺活量を測定し、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)等の呼吸器疾患がわかります。
鼻から息が漏れないようにクリップをし、口にはマウスピース(筒のようなもの)をくわえます。技師の指示通りに呼吸していただきます。
およそ10分です。結果はすぐにでます。
喘息の診断や気道の炎症状態を評価する検査です。この検査では、吐いた息に含まれる一酸化窒素(NO)の濃度を測定し、気道の炎症状態を評価します。一酸化窒素濃度の上昇は、気道に好酸球性の炎症があることを示します。炎症の程度により数値が増減するため、ぜんそく治療が必要かどうかの判断や、また薬の効果も分かるため投与量の増減にも役立ちます。
口にマウスピースをくわえ、技師の指示通りに呼吸していただきます。
およそ5分です。結果はすぐにでます。
手や足の末梢神経の伝わり状態を調べる検査で、糖尿病の末梢神経障害の程度や手根管症候群・肘部管症候群の診断の補助になります。
末梢神経に電気刺激(人体に影響のない程度の電気刺激です)を与えて検査を行います。個人差がありますが痛みを伴うことがある検査です。
およそ30分です。結果はすぐにでます。
動脈硬化の評価を行うための検査です。
ABI(上腕と足首の血圧の比)では血管の詰まり具合をCAVIでは血管の硬さがわかります。
両足、両腕にカフをまき、胸にセンサーをつけます。
測定中は、数回カフが締まりますが、動いたり話したりしないようにして下さい。
およそ10分です。結果はすぐにでます。
乳幼児や高齢者など、音が聞こえたかどうか返事ができない人に行う聴力検査(他覚的聴力検査)です。内耳(蝸牛)から脳までの、聴神経の伝達経路のどこに異常があるかを調べます。
当院では新生児の聴覚スクリーニング検査(AABR)を行っています。
ベッドに横になり、左右の耳たぶと頭部(頭頂部と前額部)の計4ヶ所に脳波形の電極を取り付けます。ヘッドホンから音が聞こえると、脳が反応して脳波に変化が生じるため、その波形をコンピューター処理して画面にあらわします。
およそ40~60分です。結果はすぐにでます。
大きなイビキや起床時の頭痛、夜間の呼吸停止、日中に強い眠気がさすなどの症状がある場合には睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査とは睡眠時無呼吸症候群かどうかがわかる検査です。
睡眠時無呼吸症候群とは睡眠中に10秒以上の呼吸の停止(無呼吸)が1時間に5回以上、または一晩に30回以上繰り返す病気です。
終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査は頭や体にセンサーを付け睡眠の深さや無呼吸の種類、血液中にどれぐらい酸素が存在するかを測定していきます。
CPAP検査はPSG検査で付けるセンサーに加え、鼻にマスクをします。
このマスクは狭くなった気道を空気の圧で広げ無呼吸を改善するものです。
いずれの検査も当院に1泊入院が必要となります。
検査に必要なセンサーを、夕食終了後準備が出来次第付け始めます。
付ける時間は1時間ほどです。
センサー装着後は一晩病院で就寝していただきます。
結果は1週間かかります。