/ 勉強会・公開講演会等
令和7年3月7日に焼津文化会館小ホールにて第4回焼津市立総合病院シンポジウムを開催しました。
厚生労働省が定める3月1日~3月8日の「女性の健康週間」に合わせ、今回「女性特有の病気や健康課題」をテーマに東京大学大学院の廣田教授をお招きし、当院周産期科長の仲神医師とともに講演を行いました。
当日は約60名の方がご参加くださいました。ありがとうございました。
■プログラム
廣田教授からは月経前や月経中に現れる症状やそれによる社会生活への影響、症状や治療の知識を持つことと症状があるときには婦人科を受診することの必要性を説明いただきました。
また、不妊治療が保険適用になったことで以前より治療を受けやすくなったが、不妊治療を望む働く女性を支えるため職場での理解の浸透が求められるとの話がありました。
そして、プレコンセプションケア(将来の妊娠・出産に向けて女性やカップルがライフプランや健康管理を行うこと)は男女問わず将来妊娠を考えるすべての方が対象であり、妊娠前からできる予防策を実践することで女性側の不妊・婦人科疾患のリスクや赤ちゃん側の神経などの病気・発達の遅れ・将来の病気のリスクを下げる効果が期待されると説明いただきました。
仲神医師からは子宮頸がんは予防、早期発見、早期治療が可能になっていること、婦人科悪性腫瘍の早期発見のためにもがん検診の活用が望ましいことをお話させていただきました。
また、中高年女性の多くが排尿や排便、性機能の障害を複数合併している場合があるためトータルケアが必要で症状や治療への理解が大切であること、その中で骨盤臓器脱の症状と治療法を説明させていただきました。
東京大学大学院 廣田教授の講演
当院周産期科長 仲神医師の講演
聴講された方からは「学生に性教育と共に講義して頂けるといいかも」「中高年なのでガンの予防と治療や、骨盤臓器脱のお話はとてもためになりました」などの感想をいただきました。
引き続き地域の方に有益な情報を発信できるよう努めてまいります。