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病院シンポジウム「誰もが認知症になりうる時代だからこそ新しい認知症観を」を開催しました

健康のまちづくりニュース

令和7年6月12日に焼津文化会館小ホールにて令和7年度第1回焼津市立総合病院シンポジウムを開催しました。
「誰もが認知症になりうる時代だからこそ新しい認知症観を」をテーマに株式会社100BLGの平田代表取締役社長、デイサービスごんべえの山田BLGやいづ管理者をお招きし、当院副病院長の酒井医師とともに医療だけでなく介護、福祉の視点からも講演を行いました。
当日は約270名の方がご参加くださいました。ありがとうございました。


■プログラム

  • 中野 弘道 焼津市長あいさつ
  • 関 常司 焼津市立総合病院事業管理者あいさつ
  • 講演1
    早期診断の重要性
    MCI(軽度認知機能障害)について

    演者:焼津市立総合病院副病院長 酒井 直樹 医師
  • 講演2
    認知症のある人が自分らしく生きるための~”はたらく”~(第2弾)
    演者:株式会社100BLG 平田 知弘 代表取締役社長
  • 講演3
    自分たちの居場所は、自分たちでつくる
    演者:デイサービスごんべえ 山田 大二郎 BLGやいづ管理者
  • パネルディスカッション

講演1
早期診断の重要性
MCI(軽度認知機能障害)について

2022年の統計から認知症とMCIの有病率の合計値は約28%であり、今や「誰でも認知症になり得る」という認識が必要であることをお話しさせていただきました。
認知症は、早期発見、早期診断、適切な対応で進行を遅らせることが可能であり、MCIの状態で診断されれば回復率は16~41%、認知症への移行率は5~15%と言われていること、進行の速さには個人差がありますが、「認知症になってしまったらもうダメだ」ではなく「認知症になっても、希望や生きがいを持って住み慣れた地域で暮らし続けることができる」という「共生」の理念に基づいた取り組みが重要であると説明させていただきました。

講演2
認知症のある人が自分らしく生きるための~”はたらく”~(第2弾)

認知症の有無にかかわらず「社会とつながり、社会に貢献し責任感を持つこと」、そして「必要とされる役割があり、仲間がいることが自分の居場所になること」の大切さ、誰でもなり得る認知症であるからこそ「希望を持って自分らしく生きること、自らの意思によって生活を営むこと」という新しい認知症観の重要性をお話しいただきました。

講演3
自分たちの居場所は、自分たちでつくる

利用者がその人らしく在宅生活を続けるためにデイサービスはどうあるべきかを考え、そこから利用者の状態や個々のニーズに合わせ、外出し、店舗の草刈り、子ども食堂の食事作りや配膳の手伝いなど有償・無償のボランティア活動のサービスを提供しているとの説明をいただきました。
また、今回はその活動に参加している当事者のお二人が登壇してお話しされました。

  • 酒井 副病院長

    酒井 副病院長

  • 平田 (株)100BLG代表取締役社長

    平田 (株)100BLG代表取締役社長

  • 山田 BLGやいづ管理者

    山田 BLGやいづ管理者

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