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病院シンポジウム「変形性関節症治療」を開催しました

健康のまちづくりニュース

令和7年10月8日に焼津文化会館小ホールにて令和7年度第2回焼津市立総合病院シンポジウムを開催しました。
日本整形外科学会では10月8日を「運動器の健康・骨と関節の日」と定めています。この日に合わせ、静岡県整形外科医会と静岡県臨床整形外科医会で共催し、「変形性関節症」をテーマに当院医師からお話をさせていただきました。また、今回、株式会社静岡新聞社・静岡放送株式会社の後援をいただき実施しました。
当日は約180名の方がご参加くださいました。ありがとうございました。


■プログラム

  • 下山 晃司 焼津市副市長あいさつ
  • 関 常司 焼津市立総合病院事業管理者あいさつ
  • 澤田 智一 静岡県整形外科医会執行部庶務 静岡市立静岡病院整形外科長兼肩・肘・手外科センター長あいさつ
  • 講演1
    勤労者のロコモティブシンドローム
    演者:焼津市立総合病院整形外科長兼スポーツ整形外科長 朔 伊作 医師
  • 講演2
    ここまで来た関節治療
    もしその痛み、とれたなら。

    演者:焼津市立総合病院関節外科長兼リハビリテーション科長 徳山 周 医師
  • 講演3
    当院の治療機器について
    演者:焼津市立総合病院整形外科長兼スポーツ整形外科長 朔 伊作 医師
  • 質疑応答

講演1
勤労者のロコモティブシンドローム

脊椎及び脊髄や体幹と四肢における個体の形態と運動にかかわる器官である運動器の障害により移動機能が低下する「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」について解説しました。
平均寿命と日常生活に制限なく健康的に過ごせる健康寿命の間には、日本では約10年差があるとされ、ロコモの予防や健康寿命を延ばす有効な方法にバランス訓練や体幹の筋力トレーニング、1日45分程度の歩行、ビタミンDの摂取などが挙げられることを紹介いたしました。
さらに、ロコモは高齢者だけの問題ではなく、40~50歳代の勤労世代から始まっている場合もあることを説明いたしました。

講演2
ここまで来た関節治療
もしその痛み、とれたなら。

膝や股関節などの関節は使い続けるとすり減り、変形性関節症になると動きが悪くなったり転倒や骨折の原因になったりすることを車のタイヤを例にして解説しました。
当院の人工関節置換術においては、膝も股関節も傷んでいない部分は温存し、患者さん一人ひとりに合わせた低侵襲な手術を行っており、股関節については術後の脱臼リスクが少ない前方系アプローチを適応していることをお話しました。手術には少ないながらリスクも伴いますが、どちらも従来に比べ術後の除痛や回復が早く、より自然な動きが期待できることを説明しました。

講演3
当院の治療機器について

当院では変形性膝関節症に対し、手術支援ロボットを活用することもあることをお話ししました。
また、今年の11月から導入予定のラジオ波治療の紹介もさせていただきました。ラジオ波治療では熱により感覚神経を長時間遮断し、痛みを軽減するため従来の保存療法とも手術療法とも異なる治療方法であることを説明いたしました。

参加者アンケート回答内容(一部抜粋)

  • 大変わかりやすく、ひざの知識が増えました。楽しく聞かせていただきました。
  • 今はまだ大丈夫ですが、時々痛くなったりすることがあります。私の周りにもヒザ痛の方がいます。どこの病院がいいのか、情報もないので今日は参考になりました。
  • 充実した内容だったと思う。楽しく話を聞いた。
  • 講演内容の資料を配布してほしい。机もなく記録が大変だった。わかりやすい内容で参考になりました。

いただいたご意見は今後の開催時の参考にさせていただきます。

  • 焼津市立総合病院朔伊作医師

    当院整形外科長 朔医師

  • 焼津市立総合病院徳山周医師

    当院関節外科長 徳山医師

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