血液浄化療法室
腎不全に対する治療法の一つ。血液透析装置を用いて、患者から血液を脱血し、過剰の水と老廃物を除去し(透析し)、血液を再び患者に戻す治療です。
透析ベッド数 |
35床 |
透析実施方法 |
月・水・金・・・2部(午前9時〜、午後1時30分〜) |
火・木・土・・・2部(午前9時〜、午後1時30分〜) |
カレンダーの曜日どおり日曜日は休み、祝日はやっています。
その他、緊急に必要な場合は時間外や病棟などでも行います。 |
血液浄化療法室の特徴
1.チーム医療の推進
医師・看護師・臨床工学技士の室内スタッフだけではなく、栄養士・ソーシャルワーカーなどの院内スタッフによるチーム医療を実施しています。
年数回、透析患者様に医師や、専門看護師、栄養士など講師として、栄養指導やシャント管理、防災訓練など集団教室も実施しております。
透析看護スタッフが、患者様に、定期的な検査の結果などをもとに個別に生活指導も実施しております。
慢性腎臓病の病期に合わせて、外来での説明、療法選択、維持透析の指導や相談、も行っています。
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2.定期検査
維持透析患者様には定期検査(採血)に加え、レントゲン、心電図の他に、年間で頭部、胸腹部のCTや骨密度、腹部、下肢エコーなどの検査を実施し、適宜他科に受診して頂き、全身管理に努めています。 |
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3.主な設備
1)35床のベッド。
2)仰向けで治療を受けられる患者様に配慮し、間接照明を採用しています。
3)各ベッドにアーム式の液晶テレビ(有料)を設置し、治療中の患者様の要望に配慮しています。
4)透析支援システムを活用し、患者様情報の管理等を行うことにより、より正確で質の高い治療を行うことができます。
5)発電機を専用に設置しており、停電が発生した場合でも透析治療が可能です。
地下水を利用しており、災害の際の断水にも対応しています。
6)血液浄化療法室からの富士山の眺めは最高の設備で、患者様からも喜ばれています。
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血液浄化療法室からの富士山の眺め |
4.その他の治療
当室では、血液透析療法のみではなく、下記の治療も実施しています。
1)免疫吸着療法
免疫疾患で、薬物治療の補助治療法として行われます。抗DNA抗体、免疫複合体、抗カルジオリピン抗体を、デキストラン硫酸を担体としたカラム、あるいはフェニルアラニンをリガンドとしたカラムを用いることにより除去することができます。
2)G-CAP(白血球除去療法)
潰瘍性大腸炎の治療の一つで、これまでの研究で血液中の白血球が腸管局所に浸潤し粘膜障害しています。白血球除去療法は体外循環装置を用いて血液中の白血球の一部を除去することにより、病態の改善を図る治療法です。G-CAPは顆粒球・単球を中心に除去するといわれています。
3)直接血液吸着(HemoAdsorption)
薬物中毒、エンドトキシン吸着等があり
薬物中毒:農薬、抗腫瘍薬、睡眠薬などを吸着する治療法。
エンドトキシン吸着:細菌毒素であるグラム陰性菌を除去する治療法。
4)血漿交換(Plasma Exchange:PE)
薬剤等の内科的治療のみでは困難な肝不全や膠原病等の患者さんに対して、血漿中に存在する病因物質を体外循環により除去する治療法です。
5)二重濾過血漿交換療法
(Double Filtration Plasmapheresis:DFPP)
体外に取り出した血液を血漿分離膜により血球成分と血漿成分に分離した後、分離された血漿を、血漿成分分離器を用いて病因物質等を分離除去し、アルブミン等の有用なタンパクを患者さんに戻す治療法です。
6)血漿吸着(Plasma Adsorption:PA)
体外に取り出した血液を血漿分離膜により血球成分と血漿成分に分離した後、分離された血漿を特定の吸着器に通し、選択的に病因物質を除去する治療法です。
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友の会のご案内
■かもめ会(腎友会)
当院にて透析を行っている患者さま達が、情報を共有しあう会
〔ご連絡先〕 血液浄化療法室 看護師長 石川まで |
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