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麻酔科では、手術中の痛みや不安を取り除くために麻酔を行います。
麻酔には、局所麻酔(いわゆる下半身麻酔やブロック注射など)と全身麻酔があり、それぞれに長所と短所があります。手術の種類や患者さんの状態に合わせて麻酔法を選び、安全かつ最小限の苦痛で手術を乗り切っていただけるように努めています。
患者さんの状態によっては手術や麻酔が体の負担になってしまうことがあります。手術前に様々な検査を受けていただくのは、手術前に患者さんの体の状態を把握し、手術・麻酔を安全に行うためです。それらの情報を元に、手術中に心電図や血圧計などのモニターも活用して、患者さんの状態を監視するのも麻酔科医の最も重要な役割の一つです。
麻酔から目が醒めた直後の患者さんに言われて最もうれしいのが、「今から手術ですか?」という言葉です。手術を受けたのに、まだ手術をしていないかのように感じていただけたとき、良い麻酔ができたと実感します。理想はこのような麻酔ですが、状況によってはあえて数日醒めていただかずに、体を休めていただく(集中治療を行う)場合もあります。
点滴から麻酔薬を投与し、意識をなくし、痛みを感じなくさせる方法です。体のどの部位の手術にも用いることができます。
腰部から針を刺し、背骨の中のクモ膜下腔というスペースに麻酔薬を投与し、みぞおちからお尻・足までの感覚をなくす方法です。一般的に下半身麻酔とも言われます。3~6時間程度効果があります。
腰部から針を刺し、背骨の中の硬膜外腔というスペースに麻酔薬を投与し、手術部位の感覚をなくす、あるいは軽くする方法です。手術をする部分に合わせて背中のどこから麻酔薬を入れるかを決め、カテーテルという細い管を入れます。
神経の走行に沿って麻酔薬を注射し、その領域の痛みを取る方法です。全身麻酔と併用して術後の痛みを軽くする目的で行うことが多いです。
8部屋
2019年から内視鏡下手術支援ロボット ダヴィンチXiを導入しています。
2024年から人工膝関節手術支援ロボットを導入しています。
医療で大切なことは、患者さんの安全のために滅菌が保証されることです。
滅菌材料室では、病院内で使用される再使用器材の洗浄・消毒滅菌・保管の一括管理を行い、医療業務全般の安全を提供しています。
手術に関する説明は、スマホアプリLINEを用いた「ポケさぽ」でご確認いただけます。
何度もご視聴いただけ、ご質問やご連絡もLINEにて承り、返信させていただきます。
日帰り手術を受ける方は、手術室の更衣室で手術用病衣に着替えていただきます。
当院手術室には、待合室がありません。患者さんが手術を受けている間は、病棟のデイルームでお待ちいただくようお願いします。
主治医より手術の経過に関して説明を行う場合、手術室面談室で行います。
面談室の場所は、病棟看護師より説明します。
当院では、小さなお子さん(未就学児童)が手術を受けられるとき、お子さんの不安を取り除くために、保護者の方も一緒に手術部屋に入っていただく場合があります。
前日に術前訪問にうかがい、詳しい説明をさせていただきます。不明な点は、遠慮なくお尋ねください。
朝羽 瞳 / あさば ひとみ
麻酔法別年度比(麻酔科が行った症例に限る)
令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | |
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全身麻酔 | 2,371 | 2,240 | 2,279 | 2,256 | 2,259 |
腰椎麻酔 | 317 | 291 | 196 | 223 | 193 |
硬膜外麻酔 | 755 | 713 | 658 | 632 | 610 |
合計 | 3,443 | 3,244 | 3,133 | 3,111 | 3,062 |