2019年1年間の入院患者数は380名でした。手術を含めた扁桃炎患者が最多で89人、続いて睡眠時無呼吸症候群でのPSG検査が40名、感音性難聴が31名、喉頭腫瘍が31名、慢性副鼻腔炎の手術患者が29名、顔面神経麻痺が17名、その他となります。
2019年1年間の手術件数は197件でした。
最多は扁桃摘出術やアデノイド切除術などの口腔咽頭疾患で61件でした。
次に副鼻腔炎などの鼻疾患で40件、喉頭微細手術は27件、鼓室形成術などの耳科手術は20件でした。
頸部手術では甲状腺が15件、耳下腺が6件、顎下腺が5件、気管切開術が10件、リンパ節摘出術が9件、その他となります。
手術の安全性を高めるために、鼻内内視鏡手術ではナビゲーションシステムを積極的に活用し、眼窩内や頭蓋内合併症の予防を行っております。
術中神経モニタリングシステム(NIM)を使用して甲状腺腫瘍では反回神経の同定、耳下腺腫瘍では顔面神経の同定を行い、神経麻痺などの合併症予防を行っております。
近年の高齢化社会もあり、嚥下機能の検査を行う機会が増えてきました。現在は嚥下内視鏡検で評価を行っております。誤嚥が高度で経口摂取を希望する方には、声は出なくなりますが、喉頭気管分離術や声門閉鎖術などの誤嚥防止術も積極的に行っております。
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