臨床工学科
当院において、平成16年4月に臨床工学担当から臨床工学科に生まれ変わり、以前の臨床工学担当時よりも臨床および工学の場面での業務量も大幅に増えています。スタッフは10名ですが、業務の専任体制は執らずローテーション体制にて業務を行っています。
臨床工学科のビジョン・方針
医療機器の操作及び管理を通して、安全で質の高い医療を目指します。当院での主なフィールドはMEセンター、血液浄化療法室および病棟、手術室、血管撮影室などで、病院内の医療行為に関わる広報・啓発活動、安全管理を行っています。そのために他部門との連携を密にし、安心かつ安全な医療の提供を行います。
■日本臨床工学技士会 http://www.ja-ces.or.jp/index.php
臨床工学科の紹介
臨床工学技士は昭和63年に制定された「臨床工学技士法」によって誕生した比較的新しい医療国家資格です。最近は医療関係のテレビドラマなどにも登場するようになり、知名度も少しずつ上昇しています。
当院の臨床工学科は平成16年4月に臨床工学担当から科になった部門です。現在、10名の臨床工学技士で以下のような業務を行っています。
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血液浄化療法 |
臨床技術提供 |
機器管理 |
普及啓発 |
血液透析(1450件/月) |
手術室 |
機器、器材管理 |
ME機器取扱説明会 |
持続的血液濾過透析 |
・レーザー装置操作 |
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・人工呼吸器 |
血漿交換 |
・ナビゲーションシステム |
点検・修理 |
・輸液ポンプ |
免疫吸着 |
・da Vinci |
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・V60 |
エンドトキシン吸着 |
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不具合時の対応 |
・Aライン |
顆粒球吸着 |
アンギオ室 |
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・CHDF など |
リンパ球吸着 |
・TACE |
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医療機器安全使用研修会 |
直接血液吸着 |
・一時ペーシング |
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新人看護師説明会 |
腹水濾過濃縮 など |
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研修医説明会 |
現在、臨床工学技士が置かれている立場は、生命維持管理装置の操作に止まらず、医療機器や医療設備の管理も担っています。特に、医療機器安全管理体制における医療機器安全管理責任者としての役割が増し、これらの観点から医療法や薬事法を始め、電気、水道、医療ガスなどに関する設備関連の法令についての理解を深める必要性を感じています。
さらに、各種医療機器を用いた治療等への臨床技術提供(医療補助行為)への対応についても、チーム医療推進の観点から積極的に関与して行きたいと考えています。
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