形成外科とは
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身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、あらゆる手法や特殊な技術を駆使し、機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすることによって、みなさまの生活の質
"Quality of Life" の向上に貢献する、外科系の専門領域です。
形成外科は眼科、耳鼻科、泌尿器科などの身体の場所(部位や臓器)別の診療科ではないため、どんな病気を治すのかよくわからないという方が多いと思いますので、次に当科の診療内容についてお話したいと思います。
【形成外科で扱う疾患】
1 熱傷(やけど)
2 外傷(顔面骨骨折、手指切断など)
3 先天異常(唇裂・口蓋裂、耳介変形、多指症・合指症、舌小帯短縮症など)
4 皮膚・皮下腫瘍(良性、悪性)
5 瘢痕(きずあと)・ケロイド
6 皮膚潰瘍(褥瘡など)
7 外傷後や腫瘍切除後の再建
8 その他(眼瞼下垂、巻き爪など)
9 美容(レーザー治療)
大まかに分類すると上記のようになりますが、紙面の都合上、すべてについて細かくお話するわけにはいきません
ので、代表的な疾患についてお話したいと思います。
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熱傷(やけど) |
もし、やけどをしてしまった場合はすぐに流水で冷やしてください。最低でも10分程度は流水で冷やしてください。それによりやけどの深部への進行を防ぐことが出来ます。皮膚が赤くなって痛いだけであれば心配ありませんが、水泡が出来た場合や皮膚が白くなって痛くない場合は手術が必要になる可能性があるため、必ず医療機関を受診して下さい。
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手指外傷 |
焼津の地域性かと思われますが、指の切断や指の怪我・骨折などが非常に多いです。
万が一、指を切断したり、スライサーなどで部分的に削いでしまった場合は、切断された組織を濡れたガーゼなどで包み、ビニール袋に入れた状態で冷やしながら持ってきてください。再接着可能な場合があります。
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ケロイド |
手術や怪我の傷跡が盛り上がることで痛み、痒み、つっぱり感にお悩みの方はいらっしゃいませんか?ケロイドは治療可能です。治療には内服、軟膏、ステロイドの局所注射などがあります。ステロイドの局所注射は即効性もあり症状の改善には効果的ですが、整容面で完全になくすことが出来ないのが弱点です。手術とステロイドの局所注射を組み合わせて、再発を抑える治療を行うこともあります。
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眼瞼下垂(がんけんかすい) |
最近、まぶたが重くなってテレビが見にくくなっていたり、運転しにくいと思うことはありませんか?また、それは加齢によるものだと思って諦めている方はいらっしゃいませんか?これは眼瞼下垂症という疾患であり、局所麻酔による手術で治療可能です。まぶたがしっかり上がることで視野が広がり、頭痛や肩凝りなどの随伴症状も改善する可能性があります。
当科での手術をご希望の方で眼科疾患のある方は、まずはかかりつけの眼科医にご相談の上、当科への紹介状を作成して頂いてください。宜しくお願い致します。
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美容外来 |
レーザー外来を開設しております。自由診療になりますので完全自費となりますが、シミやホクロでお悩みの方は当科までご相談下さい。
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