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令和6年度焼津市立総合病院緩和ケア研修会参加者感想を掲載しました

医療関係者向け

10月20日(日)に、第16回焼津市立総合病院緩和ケア研修会を開催しました。今年度は他院も含め、16名の多職種の方々にご参加いただきました。参加者より研修についての感想をいただきました。

緩和ケア研修会に参加して

1年次初期臨床研修医 加嶋 颯太

研修医1年目の加嶋です。10月20日の緩和ケア研修会に参加させていただきました。これまでは進行癌の患者さんに接することが少なく、緩和ケアの実際はイメージできていませんでした。
前半の研修では、末期癌の患者さんが自宅退院を希望しているという設定で、自宅環境や介護サービスの調整について話し合うグループワークを行いました。普段は入院中の疾患のコントロールに気をとられがちですが、患者さんの退院後の生活や、それに必要な手助けについて具体的に想像するのは新鮮な体験でした。

ロールプレイのセッションでは、予期していない末期癌を宣告される場面を医師役、患者役として体験しました。患者役としてこの場面を体験してみると、悪い宣告をされた患者さんの、今後の生活への漠然とした不安のようなものが想像できました。医療者は疾患の状態や治療に関する説明に注目しますが、患者さん目線での不安にも目を向けることが重要だと感じました。患者さんと医療者が同じ目標を目指せるような面談が理想的だと思いました。
研修全体を通して、様々な職種の方のアドバイスをいただきながら患者さんのケアについて考える経験は今後の研修生活に役立つ貴重な機会だったと感じています。

薬剤師 宮原 和暉

がんの患者に限ったことではありませんが、終末期の患者や患者家族を前にどう接していいのか分からずに介入しきれていなかったと後悔することが多々ありました。緩和領域でも薬剤師としての知識が生かせる部分は多くあると理解していましたが、力不足を感じ、緩和ケアについて学びたいと考え今回の緩和ケア研修会に参加させていただきました。
グループワークでは、がん患者の事例に対して評価しマネジメントすることを他職種の方々と行いました。薬剤師としての立場から疼痛緩和や精神ケアなど、提案できる部分が多くあることを改めて実感すると共に、職種間や診療科で注目する視点が違うことを学ぶことができました。

また、普段何気なく行っている「評価してマネジメントする」という流れを改めて意識することで、患者の状態や治療方針が明確に定まることを体感できました。
ロールプレイでは、医師役と患者役、観察者に分かれて難治がんの宣告を体験しました。役ではありますが、難治がんの宣告を受けてみると家族のことや仕事のこと、今まで想定してきた心配事とは違う目線での経験ができました。
今回の研修を通じて学んだことを今後の医療に活かしていきたいと思います。

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