褥瘡対策への取り組み

/ 医療の質

MENU

褥瘡対策への取り組み

褥瘡対策委員会

褥瘡とは

褥瘡(床ずれ)は体の接触面から受ける圧迫によって血流が障害され、組織が壊死を起こす病態の事を言います。自力で寝返りができない、オムツで排泄をしている、著しく痩せている等が当てはまる方は、褥瘡発生リスクが高い患者さんと考え体圧分散寝具を使用したり、体位変換を行ったり、愛護的なスキンケア等を行い褥瘡予防に努めます。また、褥瘡をもって入院された患者さんには褥瘡が早期に改善するよう、医師と連携を取りながら適切なケアを行う様にしていきます。

褥瘡対策委員会構成メンバー

医師 2名
看護師 15名(皮膚・排泄ケア認定看護師 1名)
薬剤師 1名
管理栄養士 1名

主な活動内容

  • 年1回院内全体研修実施
  • 褥瘡対策委員会による褥瘡カンファレンス、回診の実施
  • 高機能エアーマット使用状況確認と有効利用の確認
  • 各病棟の褥瘡対策委員による、褥瘡対策ラウンドの実施
  • 委員の知識向上のためのミニレクチャー実施

褥瘡回診

褥瘡回診は、褥瘡対策委員会構成メンバーで行っています。患者さんの褥瘡処置方法やケア方法など、それぞれの各職種の専門性を生かしディスカッションをすることで、患者さんにより良いケアが行えるようにしています。
また、皮膚・排泄ケア認定看護師が各病棟をラウンドし、患者さんのケアをタイムリーに行えるよう病棟スタッフに指導しています。

教育活動

褥瘡対策委員会では、医師や皮膚排泄ケア認定看護師が、委員会メンバーに対しミニレクチャータイムを設け、知識や技術の向上を図り各病棟に広めていきます。そして年に1回院内と地域で褥瘡ケアに従事する方を対象に勉強会を実施しております。

令和4年度 褥瘡対策WEBセミナー
実施日 テーマ 対象 参加人数
令和5年
2月16日~
3月31日
WEBセミナー
「基本のケアを身につけよう」
医師、看護師、看護補助者、薬剤師、栄養士 599人

褥瘡対策管理主催研修会・講演会参加記録

体圧分散寝具の整備

入院時、日常生活自立度B・Cランクの患者さんに褥瘡リスクアセスメントを行い、リスクに応じた体圧分散寝具を使用しています。適切な体圧分散寝具の検討や充足率から枚数の整備を行っています。

評価・管理方法

日常生活自立度Bランク(屋外での生活は何らかの介助を要し、日中もベッドでの生活が主体であるが座位を保つ)あるいはCランク(1日中ベッド上で過ごし、排泄、食事、着替えにおいて介助を要する)の患者さんに対して、「褥瘡対策診療計画書」を作成し看護計画を立案・介入を行っています。褥瘡の発生リスクの高い患者さんには褥瘡対策チームと病棟看護師が共働して看護計画立案やカンファレンスを行いケア介入を行っています。