Disaster
焼津市立総合病院は、災害拠点病院として、東南海地震をはじめとする海溝型・直下型地震に備えた万全の体制を整えています。院内に「地震対策委員会」を設置し、インフラの強化や物流の確保、患者搬送体制の確立、医療スタッフの確保など、あらゆる状況に対応できるよう、総合的な災害対策を推進しています。また、定期的に防災訓練を実施し、地域の安全を守るための医療提供能力を維持・強化しています。
東北大震災を受け、被害想定の見直しを行い、当院への津波の来襲を想定した対策を検討するなど、地震発生時対応マニュアルの整備などを行っています。
災害時の医療について、様々な学習会を開催しています。
その他、災害を想定し、様々な取り組みを行っています。
焼津市立総合病院は、焼津市医療救護計画に基づき、次の事態が発生した時、院内に災害対策本部を立ち上げ、市内に設置される医療救護所と連携して活動を開始します。
災害の規模、発生時間帯、医療機関の被災状況などにもよりますが、当院は多くの入院患者さんおよび診療時間帯では外来患者さんの安全と治療を確保しながら、救護活動を行うことになります。
当病院が災害時の医療機関としての機能を果たすためには、災害時に負傷した方は地域の救護所で対応して頂くことが必要です。救護所でのトリアージの後、軽症者は救護所で診療を受け、中等症、重症患者は救護病院で再トリアージをおこない処置をすることになります。
大勢の傷病者を効率よく診療できるように、トリアージによる振り分けが必要になることをぜひご理解下さい。
市民および近隣の皆様には、自分および家族の生命、健康は自ら守ることを原則として、普段から各家庭で応急処置用の医薬品(かぜ薬、胃腸薬など)、医療用具(ガーゼ、包帯など)を用意していただき、持病のある方はいつも使用している薬剤(注射、内服薬など)や治療用具などを非常時に持ち出せるように準備をしておいてください。
名称 | 設置場所 | 住所 |
---|---|---|
第1救護所 | 東益津地域交流センター | 石脇上65 |
第2救護所 | 焼津文化会館 | 三ケ名1550 |
第3救護所 | 小川地域交流センター | 小川2724-1 |
第4救護所 | 豊田小学校 | 五ケ堀之内2 |
第5救護所 | 焼津ケアセンター | 中根新田1315 |
第6救護所 | 和田地域交流センター | 田尻1992-2 |
第7救護所 | 大井川中学校 | 下江留191 |
救護病院
トリアージ(Triage)とは、災害発生時などに多数の傷病者が発生した場合に、傷病の緊急度や程度に応じ優先順位を決め、適切な搬送・治療を行うことです。
災害時の医療救護にあっては、現存する限られた医療スタッフや医薬品等の医療機能を最大限に活用して、可能な限り多数の傷病者の治療にあたることが必要です。
順位 | 分類 | 識別色 | 症状の状態など |
---|---|---|---|
第1順位 | 最優先治療群 (重症群) |
赤色 (Ⅰ) |
生命を救うため、直ちに処置を必要とするもの。 窒息、多量の出血、ショックの危険があるもの。 |
第2順位 | 待機的治療群 (中等症群) |
黄色 (Ⅱ) |
多少治療の時間が遅れても生命には危険がない者。 基本的には、バイタルサイン(全身状態)が安定しているもの。 |
第3順位 | 保留群 (軽症群) |
緑色 (Ⅲ) |
上記以外の軽易な傷病で、ほとんど専門医の治療を必要としないもの |
第4順位 | 不処置群 (死亡群) |
黒色 (0) |
既に死亡している者、または明らかに即死状態であり、心肺蘇生を施しても蘇生の可能性がないもの |