特徴と目的 |
悪性腫瘍に多く集積するクエン酸ガリウムを用い、腫瘍を描出する。 |
適応:
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ガリウムは悪性腫瘍に良く集積するが、良性病巣(特に炎症巣)にも集積する。
適応は以下である。 |
- 悪性腫瘍の原発巣が判明している患者の病巣進展範囲の診断
- ホジキン病、非ホジキンリンパ腫のステージング
- 原発性肝癌と肝内偽腫瘍や嚢腫との判別
- 転移巣が判明していて原発巣を知るとき。
- 化学療法などによる治療効果の判定。
- 胸水、無気肺などで病巣の広がりがX線写真などで診断できない時有用。
- 再発巣の早期診断。
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前処置と注意事項 |
- 便に排泄されるため、便の取り扱いに注意。
- 48時間の検査前に緩下剤を投与。必要に応じ浣腸。検査前に排便の確認。
- 輸血、鉄剤の投与は注射日前後3日間避けるのが望ましい。
- 胃腸検査のバリウムは検査前1週間以上使用しない。
- 注射日のX線造影剤の使用は避ける。
- 化学療法等の評価の場合、治療終了後1カ月以降検査するのが望ましい。
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検査方法 |
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使用薬剤 クエン酸ガリウム(67Ga) 111MBq
静注後2日目、3日目 検査時間1時間15分:仰臥位、うつ伏せどちらかの姿勢の維持 |