焼津市立総合病院

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病院のご案内

質の高い医療を目指して

栄養サポート(NST)主催研修会・講演会 参加記録

平成30年度

平成30年10月2日(火)開催 第3回NSTセミナー

「高齢者の感染症における栄養管理」 
 医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院外科・腫瘍内科顧問 栄養サポートセンター長 大村健二先生
「情報提供」椛蜥ヒ製薬工場
 
 昨年に引き続き高齢者の栄養管理を学びました。高齢者の栄養代謝のおさらいとして、高齢者に必要な蛋白質量は1.5g/kg/日、又は総エネルギーの15-20%。蛋白質摂取量が増加しても骨、腎機能、神経機能、心血管系に有害ではない。脂肪も重要で脂肪代謝に年齢差はない。蛋白質と脂質は野菜に比べて消化も良く、高齢者にとって大切な栄養素です。
 さらに今年は侵襲・感染症・敗血症下での栄養管理について、高度侵襲下ではグルコースの消費量は増加せず、骨格筋蛋白の崩壊が急速に進む。脂肪は非常に良く使われるエネルギーで、安静時には骨格筋はエネルギーの85%が脂肪酸の燃焼で得ている。
 高齢感染症患者栄養管理において、高齢者は骨格筋量が少なく、骨格筋量の燃焼を防ぐために、アミノ酸・蛋白質を投与が非常に重要。経口栄養の継続、経腸栄養早期施行は意義があり、いたずらな絶食は危険。敗血症の栄養管理は、静脈栄養より経腸栄養を優先する、48時間以内に開始すべき、最初から必要量を投与しない、敗血症発症後7日間は経腸栄養によるカロリー投与を中心に行い、目標投与量を達成するための積極的な静脈栄養を行わない、ことをガイドラインで推奨している。国民健康栄養調査や症例数の多い論文によるデータと結果を踏まえた講義で、正確な知識の習得につなげることができました。 (栄養サポート室 淺沼)
【参加者感想】
・病院食が高齢者にとって基本足りていないこともおどろきました。
(看護師)
・誤嚥性肺炎患者に絶食しない、アミノ酸が身体に有効ということ勉強になりました。タンパク質は人間にとって、とても大切なんですね。(看護師)
・食事摂取10割で満足せずに、患者さんの栄養状態を観察することは重要だと再認識させられました。(薬剤師)


 平成30年度第4回NSTセミナー


平成30年7月3日(火)開催 第2回NSTセミナー
「NSTと検査〜栄養評価に必要な検査データの読み方」 
 中央検査科 松浦裕検査技師
「当院のお食事〜やわらか・ペースト食を中心に〜」
 栄養科 藤田友香管理栄養士
「当院の経口栄養補助食品について」栄養科 田村大輔管理栄養士
「情報提供」ニュートリー

 栄養管理において臨床検査は客観的栄養評価として重要です。栄養指標となる検査は、長期の栄養状態管理を表すアルブミン等の動的指標と体内状態を鋭敏に反映する静的指標のプレアルブミン等です。NST対象者はアルブミン、プレアルブミン等の栄養評価セットで検査値を総合的に判断し、栄養状態を評価しています。
 患者給食においては、嚥下調整食学会・新基準2013を統一基準により、硬さやまとまりやすさなどに配慮した嚥下調整食の提供や、食事摂取基準2015年改定に則して、食塩相当量の低減のために減塩袋醤油の使用や汁物の塩分の見直し、食物繊維とカルシウムの充足にご飯に混ぜて出すなどの工夫をしています。食種や栄養補助食品の選択など、経口栄養に関しての相談や不明な点は栄養科までご連絡下さい。
(栄養サポート室 淺沼)
【参加者感想】
・何を使って栄養状態を把握し、患者の背景を加味しながら、何の食事をオーダーし、足りない場合はどのような補助食品があるのか理解できるセミナーでした。診断、治療に目が行きがちで、栄養も患者に必要なものであると感じました。(臨床研修医)
・こんなに多くの補助食品があることを知らなかった。形態もさまざまで、その患者様に合ったものを提供できるのだとわかった。食事の形態は知っていたが、カロリーまで知らなかったので参考になりました。(看護師)


 平成30年度第2回NSTセミナー


平成30年6月5日(火)開催 第1回NSTセミナー
「栄養アセスメントの意義と実際」 総合診療内科 池谷直樹医師
「身体計測の必要性と看護師の役割」5A病棟 小野田聖子看護師
「当院NST活動について」栄養サポート室 淺沼千晶管理栄養士

 栄養管理は全ての治療の基盤であり、低栄養状態の持続は疾患の感染症や合併症などを引き起こし疾患の治癒遅延により早期退院の妨げになります。食べられない等の主観的評価とアルブミン値3.0以下などの生化学検査で客観的に栄養障害を判定し、問題症例を抽出する「栄養アセスメント」について学習しました。栄養障害に関する情報収集や身体測定により、疾患や状態に合った輸液や経腸栄養剤、治療食の選択が適切に行われた症例も示され、NST介入の効果を分かりやすく知ることができました。
(栄養サポート室 淺沼)
【参加者感想】
・当院における栄養アセスメントの実際やNSTの活動について知ることができてよかった。また、患者様ぞれぞれの病態や体格等にあった栄養管理の必要性を再認識し、自分も栄養士として適切な提案ができるように精進していきたいと思った。(診療技師)
・当院でのNST介入により、多くの患者さんの栄養状態が著しく改善したことを知り、改めてNSTの重要性を学ぶことが出来ました。栄養管理は治療の基盤であるため、栄養状態をアセスメントする知識を身につけていきたいです。(診療技師)

 
平成30年度第1回NSTセミナー
平成29年度

平成30年3月2日(金)開催 第5回NSTセミナー
「当院の食事〜特別食について」 栄養科 管理栄養士 田村大輔
「症例発表」臨床研修医 梶ヶ谷仁志、木原走、NST委員会
「情報提供」株式会社大塚製薬工場
 糖尿病食など特別食を提供した場合、1食につき76円の特別食加算が追加される。保険請求のみで、患者請求は通常食(1食640円のうち標準患者負担額はH30年度から460円)と変わらない。DPC分析ソフトヒラソルユーザー病院の特別食算定状況はH27年度平均60.3%に対し当院は39.2%だったが、加算率アップのための取り組みによりH28年度45.8%、今年度は現時点で53.1%となった。患者さんの治療と病院の収益のためにも特食加算実施率上昇は有益である。特別食のうち、提供者が多い減塩食、腎臓病、糖尿病食についてバランスの良い栄養素組成やエネルギー比率に応じた食材料や調理法を具体的に示したことで食事選択の際の参考になった。とりあえず常食にするのではなく、患者の病態や病状にあった特別食を選択してほしい。
 また、症例発表では、1.指示量より実際の栄養投与量が少なく全量摂取しているのに体重減少と低栄養が改善されなかった例、2.嚥下障害で固形物摂取が出来ず静脈栄養が開始されたが、水分摂取が可能で早期に経口経腸栄養に切り替えたことで低栄養の進行を抑えられた例、3.誤嚥予防に胃酸によるpH低下で胃内で半固形化する経腸栄養剤ハイネイーゲルを使用していたが、胃酸分泌抑制剤でケル化が阻害され下痢が続いていた例が紹介された。いずれも主治医や担当医の迅速な対応やNSTチームの情報共有と連携により患者の病状にあった栄養管理が速やかに実施できた症例発表でした。
(栄養サポート室 淺沼千晶)

【参加者感想】
・入院時からの低アルブミンや食思不振による食事量の低下のある患者様に対して、早期にNST介入し、経口栄養補助食品が栄養状態改善になる事が改めて理解できた。(看護師)
同じ焼き魚でもメニューを変えると減塩できます。




平成29年11月7日(火)開催 第4回NSTセミナー

「高齢者の栄養管理」 
 講師:医療法人社団 愛友会 上尾中央総合病院 外科・腫瘍内科顧問
    栄養サポートセンター長 大村健二先生
「情報提供」(株)テルモ

 NST回診でチームを構成する4職種の内の看護師・薬剤師・管理栄養士それぞれの立場から感想を述べます。

・高齢者が必要とするエネルギー量は若年者とかわらない。タンパク合成率が低下するため摂取量は増強すること、元気な高齢者は自宅でしっかりと糖質やタンパク質を摂取しているという調査結果に驚きました。栄養に関する都市伝説が蔓延していて、入院していてもその都市伝説年齢や食事状況でお粥などに変更されやすく、必要なタンパク質を摂れていない状況になっていることが多いことにもっと注意していかないといけないと思いました。
 70歳以上の高齢者、癌患者、癌以外でも病気の患者の栄養は、毎日良くなるように食事をとっていく。体重減少、骨格筋の萎縮が生じないように栄養管理していくことが重要であるため、体重測定も定期的に行っていく必要性を改めて感じました。(NST委員 5A病棟看護師 小野田聖子)

・70代以上やがん患者は、明日のことを考えて食事をする。この言葉にはっとさせられました。制限の大好きな日本人。そういえば、私も時々栄養についても質問されることが有り、栄養バランスや制限的な話をすることが多いことに気付きました。
 また点滴についても、脂肪乳剤の投与速度については確認しますが、投与量については、必須脂肪酸の補充目的の投与量以上になることについては、あまり積極的にアプローチしたことはありませんでした。脂肪製剤が栄養としても安全で有益であると実感できたので、医師に提案する時に自信を持って勧めていきたいと思いました。(NST委員 薬剤師 徳田ひふみ)

・健康志向の高まりもあり、ヘルシー(健康)=ダイエットと思い、市民の関心は食物繊維・ビタミンが豊富で低エネルギーな野菜に関心が向きがち。健康な人でも必要な栄養素が不足したり、逆に過剰に摂取していたり。特に高齢者は筋蛋白合成やエネルギー源に蛋白質や脂質の摂取が大切である。管理栄養士は栄養生化学の専門家として栄養や代謝を考え、健康な時と病気の治療や回復期、ライフステージ別の食行動を踏まえた栄養管理が必要であると感じました。(NST委員 栄養サポート室 管理栄養士 淺沼)

【参加者感想】
(誤嚥性)肺炎は入院後、数日はその後様子をみて食事を再開するものだと思っていたので、先生のお話には驚いた。病棟で受け持っていた患者さんで栄養不足だったと思われる人が何人か思い浮かび、次から気を付けよう。(臨床研修医)


平成29年度第4回NSTセミナー



平成29年10月2日(月)開催 第3回NSTセミナー

「当院のお食事一般食と嚥下調整食」 栄養科管理栄養士 藤田友香
「摂食嚥下(と栄養)について」耳鼻咽喉科 森田祥医師
「情報提供」竃セ治

 耳鼻咽喉科医は口腔咽喉頭疾患を確認し、嚥下機能評価で経口か経管か胃瘻造設適応か、誤嚥防止術などの治療法設定や嚥下リハビリを依頼し栄養投与経路の評価をしています。嚥下評価の流れは、スクリーニング(問診・背景確認、改訂水飲みテストなど)やVE(ビデオ内視鏡)やVF(ビデオ嚥下造影)で、耳鼻咽喉科医師、病棟看護師、STなど多職種が関わり、口腔咽喉頭原因疾患や嚥下障害の治療法設定がされます。栄養科では嚥下調整食を嚥下調整食学会・新基準2013を統一基準の名称とし、硬さ、付着性、まとまりやすさなどに配慮した食事を提供しています。
                     栄養サポート室 淺沼 千晶
【参加者感想】
・食事の種類の違い、使い分けの説明が聴けて参考になりました。
(臨床研修医)
・患者の疾患や嚥下機能を良く理解し安全で良好な栄養状態を維持するために、
 嚥下障害の原因疾患や治療法が聞けて良かった。疾患や機能と、適する食事
 と関連づけて聞けて良かった。(診療技師)


2017年10月2日第3回NSTセミナー



平成29年7月4日(火)開催 第2回NSTセミナー

「NSTと検査〜栄養評価に必要な検査データの読み方」 
 中央検査科 松浦裕
「当院の経腸栄養剤の紹介と使用のポイント」
 薬剤科 徳田ひふみ/栄養サポート室 淺沼千晶
「経口栄養補助食品について」栄養科 田村大輔
「情報提供」アボットジャパン

 生化学検査は栄養状態を客観的に評価できます。NST対象者は長期の栄養状態管理に適したアルブミンやコリンエステラーゼとプレアルブミン等の体内状態を鋭敏に反映する短期の栄養管理指標が測定できる栄養評価セットで評価しています。リンクナース、臨床研修医にアルブミン値3.0mg/dl以下の低アルブミンリストを配信し、栄養不良状態の評価・観察に役立てています。経腸栄養剤は薬品と食品があり窒素源により分類され、消化吸収機能や病態に応じて選択が可能です。食品栄養剤、栄養補助食品は種類が豊富で病名がなくても使用できます。患者の病態や病状に合わせた栄養剤を選び使用してください。 
 栄養サポート室 淺沼千晶
【参加者感想】
 長期入院されている患者さんの栄養管理には苦心していますが、管理上で注意すべき点についてわかり易く説明していただけたと思います。経管栄養が導入されている患者さんについても、栄養剤の選択や投与量などを見直してみようと思います。 臨床研修医


2017年7月NSTセミナー


平成29年6月6日(火)開催 第1回NSTセミナー

「栄養アセスメントの意義と実際」 総合診療内科 池谷直樹医師
「身体計測の必要性と看護師の役割」
5A看護師 小野田聖子
「当院NST活動について」
栄養サポート室 淺沼千晶
「情報提供」
(株)クリニコ

 栄養管理は全ての治療の基盤であり、低栄養状態が続くと感染症、創傷治療の遅延や縫合不全、筋肉の衰弱等を引き起こします。栄養障害の主観的・客観的判定に必要な評価指標(身体計測や生化学検査、食事調査、身体状態など)である栄養アセスメントを医師・看護師・診療技師それぞれが確認し問題があればNST回診対象となります。栄養管理で最も重要である必要エネルギー量は体重や活動量、侵襲により変わります。入院時の身長体重測定とその後の定期的な体重測定のご協力をお願いします。  栄養サポート室 淺沼 千晶

【参加者感想】
 栄養指導について、理論的な側面から実践的な側面まで他職種の講師による解説がされました。食事の指示を出す際のカロリー計算や栄養配分に活用できる情報を得られました。今後、栄養指導に関して疑問があれば積極的に栄養科の方と相談したいと思います。 臨床研修医

2017年6月第1回NSTセミナー
平成28年度

平成29年2月7日(火)開催 第6回NSTセミナー

「当院の食事〜特別食について」 栄養科 管理栄養士 田村大輔
「症例発表」NSTリンクナース4C服部智子・6B笠原沙織、
      臨床研修医 水野仁介・井ノ上鴻太郎

 当院治療食の特別食割合は26%で、県内同規模病院が軒並み5割以上(最高88%)に比べ低水準である。患者自己負担は一般食と変わりないこと、一般食と特別食の違いを減塩食、腎臓病、糖尿病食などについて栄養素組成やエネルギー比率に応じた食材料や調理法を具体的に示したことで食事選択の際の参考になった。とりあえず常食にするのではなく、患者の病態や病状にあったに特別食を選択してほしい。
 症例は、リンクナースが家族を含め、患者を取り巻く多職種チームで介入し患者の希望を考慮した栄養管理ができた例、糖質調整栄養剤使用で下痢を起こした例、クローン病疑いで小腸イレウスを反復した患者に消化態栄養剤を経口摂取し栄養管理が安定した例、誤嚥を繰り返した患者に胃瘻造設し、胃内で半固形化する経腸栄養剤で逆流防止に効果があった例。いずれもNSTチームの提案や主治医や担当医の迅速な対応により患者の病状にあった栄養管理が実施できた症例発表でした。               栄養サポート室 淺沼 千晶

【参加者感想】
・貧血食の存在を初めて知った。多くは腎不全症や易消化食を必要とする患者だと思うが、フェロミア、フェジンなど使用中の方には今後検討しようと思った。 (臨床研修医)
・本院の給食メニューには様々な疾病に合わせたメニュー・特別食がある事、その上で症例発表を聞き、個々の患者に合った食事選択の必要性を改めて考える機会となりました。又、NST・栄養相談をもっと積極的に活用していけるようにしたいと思います。 (看護師)


腎臓病4期のメニュー


平成28年11月1日(火)開催 第5回NSTセミナー

「周術期支援センターによるDream Project −チーム医療に基づいたアセスメントから介入まで−」
 
済生会横浜市東部病院 周術期支援センター長兼栄養部部長 谷口英喜先生
「院内使用栄養補助食品について」 (株)アボットジャパン
 
 済生会横浜市東部病院周術期管理センター(TOPS)では、入院2週間前の手術準備外来時から薬剤師、看護師、管理栄養士など多職種が一同に直接介し、即実行に移す「術前経口補水療法チーム」が活躍している。
 手術後の目標設定「Early Drinking Eating Mobilizing(DREAM) 飲む・食べる=胃腸の回復が良くなる、動く=術後早期回復」により患者自身に回復意欲を起こさせ、明確なアウトカムの共有ができている。TOPSの栄養介入は、術前に栄養不良リスクを評価し、経口的栄養補助(Oral Nutrition Suppplementation)の処方と外来栄養指導を実施、術後は多職種によるAPS(疼痛管理)チームが活動している。周術期の栄養管理として、静脈経腸栄養ガイドライン推奨の「術後できるだけ早期からの食事か経腸栄養の開始」を実践し、開腹手術後当日でも液体、翌日から固形、栄養障害がある例では術前からONS、術後4日間はエネルギー・蛋白質補充をしている。術後に抹消静脈栄養法(PN)は稀で、経口摂取を促すために低侵襲手術、疼痛管理、悪心・嘔吐対策、ONS、食欲、患者教育など多角的に取り組まれていた。(栄養サポート室 淺沼)

【参加者感想】
・術後初回から飲水→経口摂取が大切だということが参考になった。
 (臨床研修医)
・ONSが医学的にだけでなく経済的にも有益であることが興味深かった。周術期
 栄養管理を専門チームが権限を持って行っている例を紹介して頂き、自院でも
 採用したいと思えるポイントが多く参考になった。(臨床研修医)
・とても分かりやすい内容で、当院でも実施できる所など取り入れていけたらい
 いと思いました。(看護師)
第5回NSTセミナー講師

第5回NSTセミナー



平成28年10月4日(火)開催 第4回NSTセミナー

「当院のお食事について。一般食と嚥下調整食」栄養科 梅原 一洋
「経口摂取できる?できない?誤嚥・窒息の予防」
 リハビリテーション技術科 森西 梓
「院内使用栄養補助食品について」(株)ニュートリー

 今回は摂食・嚥下がテーマ。栄養士より一般食の栄養組成や食材や調理法、近年の栄養科の取り組みについて紹介。一般食は常食を基本に、なるべく同じ食材を使用し調理工程も複雑にせず、材料の無駄がないよう献立作成されている。さらに2年前より、歯を使わなくても舌で潰せる硬さの食事を目指し、粥菜の献立の見直しをしている。また、摂取・嚥下が低下した患者への食事選択を分かりやすくし、誤嚥・窒息の心配が少ない嚥下調整食が9月12日より開始された。嚥下調整食学会・新基準2013を統一基準・名称とし、嚥下機能段階に合わせた内容となっている。実際の嚥下調整食を写真や実物で示され、食べやすく、見た目も味も良くなるよう工夫されていることが分かった。
 言語聴覚士より、摂食・嚥下のメカニズムを理解し、経口摂取開始前の確認や適した形態の選択、食事中の姿勢や介助時の注意点など誤嚥・窒息防止の観察ポイントと対処法を学習した。誤嚥リスクの高い患者への対応について、当院の実際の事例をクイズで考え、口唇を閉じずに食べる、舌を動かさずに食べる摂食嚥下機能が低下した状態の体験実習により、誤嚥リスクの高い患者に対しての関心が高まり、即実践に活かせる内容であった。(栄養サポート室 淺沼)
【参加者感想】
 食形態の内容を細かく知ることができてよかったです。写真付きで分かりやすかったです。今回、嚥下調整食というものを知ったので活用していきたいです。実際に嚥下しにくい状態を自分で体験できたことが参考になりました。
(看護師)


平成28年10月NSTセミナー


平成28年9月6日(火)開催 第3回NSTセミナー

「当院の経腸栄養剤の紹介と使用のポイント」
 薬剤科 徳田ひふみ/栄養サポート室 淺沼千晶
「当院の栄養補助食品」栄養サポート室 淺沼千晶
「院内使用経腸栄養剤について」(株)三和化学研究所
 経腸栄養剤は窒素源(蛋白質)の分解の程度で分類され、薬品と食品があり、適応疾患や病態により選択する。医薬品では初の、アミノ酸や脂肪代謝に関与する栄養素を配合したもの、下痢や誤嚥性肺炎対策に有用な半固形栄養剤も使用している。経口向きの栄養補助食品は、栄養障害の原因(食欲不振、嚥下困難、下痢、褥瘡など)により、少量で高エネルギー、ゼリータイプ、アミノ酸や微量元素を強化など、種類が豊富。経腸栄養剤、栄養補助食品のいずれも患者の病態や病状に合わせた効果的で無駄の少ない投与・摂取方法を紹介した。  栄養サポート室 淺沼
【参加者感想】
 単純に栄養補給するだけでなく、それぞれの病態や目的に応じた栄養剤があることを全般的に知ることができました。栄養剤に関して詳細になかなか聞く機会がないので、興味深く聞けました。所々NSTメンバーがポイントにしているところをコメントしてくれたのも参考になりました(薬剤師)


平成28年9月第3回NSTセミナー
栄養補助食品紹介



平成28年7月5日(火)開催 第2回NSTセミナー

「身体計測の必要性と看護師の役割」 5A看護師 小野田聖子
「NSTと検査〜栄養評価に必要な検査データの読み方」 中央検査科 松本文乃
日本静脈経腸栄養学会報告
「アバンド摂取がBUN、Creatinine、Albumin値に及ぼす影響」
 
副病院長 平松毅幸
「高齢の胃癌患者に対するEPA配合栄養剤の術前投与の有用性の検討」
 栄養サポート室 淺沼千晶 

 今回は主観及び客観的な情報収集により栄養状態を判定する栄養アセスメントについて、看護師、臨床検査技師の役割を学習しました。看護師は、体重や食事摂取量、排便状況など、日々変わる患者の栄養状態を即時にアセスメントすることが合併症、感染症の予防、患者満足度の向上に繋がります。生化学検査は、栄養状態を客観的に評価でき、NST対象者はアルブミン等の動的指標とプレアルブミン等の静的指標が測定できる栄養評価セットで評価しています。NST委員会では、患者個々に適した栄養管理のために、入院時の身長体重測定の完全実施と、栄養不良患者の抽出にリンクナース、臨床研修医等に配信しているアルブミン値3.0mg/dl以下の低アルブミンリストの活用を推進しています。ご協力をお願いします。 栄養サポート室 淺沼
【参加者感想】
 看護師は、患者様に近い存在だと思うので、患者様の栄養状態や食事の摂取量はもちろん、食事の好みに合わせて付加食の検討をしていき、栄養状態の改善や患者様が満足出来る食事を提供できるように介入していきたいと思った。 看護師

平成28年7月第2回NSTセミナー



平成28年6月7日(火)開催 第1回NSTセミナー

「栄養アセスメントの意義と実際」 総合診療内科 池谷直樹医師
「褥瘡と栄養」 医療安全管理担当 副看護師長(WOCN) 河原崎まどか
「当院のNST活動について」栄養サポート室管理栄養士 淺沼千晶

 NSTの基礎的な知識である栄養アセスメントは、栄養障害の主観的・客観的判定に必要な評価指標である。COPDがある透析患者を例に、投与エネルギー量算出や適する輸液や病態に合わせた栄養剤の提案など、NST介入の最新の実例を学ぶことができた。褥瘡ケアにおける栄養は皮膚を強くし、創治癒を促進する。浸出液が多い状態では、蛋白質・コラーゲン合成促進をする栄養素投与が必須で、HMB・グルタミン・アルギニン高配合栄養剤アバンドRを使用した褥瘡患者を例に、創治癒の具体的な介入方法や治癒経過が写真等で示され、栄養強化による効果を分かりやすく知ることができた。
【参加者感想】
・現在、術後に食事がとれなくなり、るいそうが激しくなっている患者さんがおられ、NSTにも介入していただいております。誤嚥がひどいため、経腸栄養が困難ですのでCVからの栄養摂取が主となっております。今後の栄養アセスメントの参考にしたいと思います。 臨床研修医


平成28年6月NSTセミナー
平成27年度

平成28年2月2日(火)開催 第6回NSTセミナー

「当院の食事〜特別食について」 講師:栄養科 管理栄養士 田村 大輔
「症例発表」講師:NSTリンクナース5C病棟 蒔田のぞ美・6A病棟 中山梓衣奈、臨床研修医 加島有紀・吉田厚志

【内容】
 病状等に対応した特別食提供の利点は、治療に直接つながり特別食加算が病院の収入になる。どの治療食が患者に適しているかを知り、食事指示の際の参考になった。リンクナースは患者の状況をよくアセスメントし希望に合わせ食欲が回復した例、術後早期からの創傷治癒促進効果が高い栄養剤摂取と離床・水分摂取の促し等の看護介入を積極的に行った例、臨床研修医は長期間の絶食で栄養投与経路と内容を工夫した例、胃瘻からの栄養投与による下痢・下血に難渋した例を発表。いずれも患者の病状に合わせ、退院後の療養環境も考慮された栄養管理についての症例発表でした。 
                      栄養サポート室 淺沼 千晶

【参加者感想】
・もっと特別食を出すべきだし、それぞれがどんな食事なのかよく知るべきだと思いました。 臨床研修医
・栄養の内容・メニュー等についても患者の症状改善に深く関連していることがよくわかる症例で参考になった。 診療技術部


平成28年2月第6回NSTセミナー



平成27年11月12日(木)開催 第5回NSTセミナー

「静脈栄養の基礎とピットフォール」 講師:大阪大学国際医工情報センター栄養ディバイス未来医工学共同研究部門 特任教授 井上 善文先生

【内容】
 有効な静脈栄養法は、投与量は体重あたりで計算、非タンパク質カロリー/窒素比(NPC/N)、脂肪乳剤の併用、ビタミン・微量元素等の組成をよく考慮した投与が必要。中心静脈栄養法(TPN)は感染対策に十分配慮したカテーテル管理や、日本では必要な栄養素は全て配合され隔壁開通するキット製剤の使用が多い。PPN・TPNで管理されている患者との関わりは医師・薬剤師・看護師が中心だが、経口・経腸栄養との併用や血液データの評価など多職種の関わりも多く、より良い栄養管理を行うため静脈栄養法は難しいという苦手意識を持たず、今後も知識を深めたいと思える内容であった。
                                         栄養サポート室 淺沼 千晶

【参加者感想】
 自分が今まで「とりあえずのTPN」をしていたことを強く感じました。患者さん1人1人に対してしっかりと必要量を計算しTPNを行いたいと思いました。また今回を機に栄養学も学びたいです。                                            臨床研修医
 消化管機能が保たれている患者には経腸栄養での栄養管理が中心となっていますが、極めて低栄養に陥っている場合は腸管も使用しながらTPNを栄養管理の手段として使用すべきであると学びました。
 NPC/N比を計算し、不十分な栄養状態で入院されている患者に脂肪乳剤をうまく併用して頂くよう、薬剤師として働きかけなければならないと思いました。今後、薬剤科のイントラリポスの払い出しが増えるといいです。         薬剤師

平成27年11月第5回NSTセミナー



平成27年10月6日(火)開催 第4回NSTセミナー

「当院のお食事〜やわらか・すりとろみ食を中心に〜」 藤田 友香管理栄養士
「明日から使える!誤嚥性肺炎予防のポイント」 山田 享史言語聴覚士
「介護食の豆知識」 (株)フード・デリ

【内容】
 今回は摂食・嚥下がテーマ。嚥下機能が低下した状態でも安全でかつ見た目も良く、おいしく食べられる食事の取り組みと食形態や特徴について紹介。やわらか食はきざみ食を減らす目的から舌でもつぶせる柔らかさに調理し、すりとろみ食は、やわらか食を基本にしたことでメニューや食材の種類が増え、味も一般の食事に近いものになっている。
 誤嚥性肺炎予防は、まず口腔内環境などで摂食嚥下困難者かどうか、食前は全身状態や食事に集中できる環境や姿勢、食事介助中はムセや口腔内残渣を確認し、食後は口腔ケアなど予防のポイントを具体的で分かりやすく話された。          
  栄養サポート室 淺沼 千晶

【参加者感想】
・食事形態についてまとまった話しを聞く機会がなかったので、これから食事オーダーする際の参考に
 させて頂きます。   臨床研修医
・高齢化の進む今日、身近に病気のお年寄りや介護を必要とする方がたくさんいます。背が曲がったり、
 入れ歯になったり、唾液が減少するなど色々不自由になります。手間はかかりますが、誤嚥性肺炎、
 窒息等にならないためにも、常食ではない、柔らか食、粥菜食、すりとろみ食が必要であることがよくわ
 かりました。      調理師
       
平成27年10月第4回NSTセミナー



平成27年9月1日(火)開催 第3回NSTセミナー

「簡易懸濁法について」 薬剤科 徳田 ひふみ
「当院の経腸栄養剤の紹介と使用のポイント」 薬剤科 徳田/栄養サポート室 淺沼
「当院の栄養補助食品について」 栄養サポート室 淺沼 千晶
「院内使用経腸栄養剤について」 (株)ネスレ日本 ネスレヘルスサイエンスカンパニー

 簡易懸濁法は、錠剤粉砕や脱カプセルをせずにそのまま温湯で崩壊・懸濁し経管投与する粉砕調剤に比べ多くのメリットがあり安全な投与方法です。経腸栄養剤は窒素源により分類され、薬品・食品タイプがある。薬品は保険適応で患者負担が少ない、食品は食事療養費として病院の収入になり疾患別や栄養素を強化したものが多い。経口向きの栄養剤は少量で高カロリー・微量元素強化し種類も形状も幅広く取りそろえている。いずれの内容も患者の負担を軽減しつつ効果的で無駄の少ない投与・摂取方法であることを知ることができた。                     栄養サポート室 淺沼 千晶

【参加者感想】
・錠剤が徐々に内服できなくなっている場合、粉砕してはいけない薬をすぐに別形態のものに変更依頼できていない気がしていて、患者様の状態に合わせた内服の見直し、評価を常に考慮する必要があると感じた。疾患・排便状態により栄養剤を変更していくことが重要。疾患別にあるのは知らなかったので勉強になりました。 看護師
・様々な種類の経腸栄養剤について知ることができました。病態に応じた製品を選択するのと同時に、食物線維などの栄養成分についても気にかけていこうと思いました。     臨床研修医

平成27年9月第3回NSTセミナー



平成27年7月7日(火)開催 第2回NSTセミナー


「リフィーディング症候群」 外科 石原 行雄医師
「身体計測の必要性と手技」 
勝山 公代看護師
「NSTと検査」 
村山 和子検査技師
「院内使用経腸栄養剤について」潟Aボットジャパン

 
長期間の低栄養状態にあった患者に急速な栄養投与を行った際に起こる代謝性合併症「リフィーディング症候群(RFS)」について石原医師が病態や生化学、発症のメカニズムや高リスク因子について講義。低リン、低カリウム血症などの電解質異常に注意する、ビタミンB1補充、カロリー投与は少量から開始などRFS予防のために必要な知識が深められた内容であった。
                                          栄養サポート室 淺沼 千晶
【参加者感想】
 栄養評価における検査データについて、半減期なども知ることができ、細かいことまで確認ができた。refeeding syndromeについては病態、高リスク症例、臨床症状とお話頂き、とても参考になった。(臨床研修医)
 エネーボはエンシュアより少ない量で効果的に栄養摂取できるので、食事が思うようにとれない患者さんにとって、身体的にも精神的にも負担が軽減されるといいなと思った。今後エンシュアのようにいろいろなフレーバーが出て、さらに摂取しやすくなることを期待します。  看護師

平成27年7月第2回NSTセミナー



平成27年6月2日(火)開催 第1回NSTセミナー

「栄養アセスメントの意義と実際」 外科 北 雄介医師
「チームで栄養管理 当院NST活動」 
栄養サポート室 淺沼 千晶
「院内使用経腸栄養剤について」 
(株)三和化学研究所

 
治療の基盤である栄養管理を適切に行うための栄養サポートチーム(NST)について、個々の症例や疾患に合わせ栄養アセスメント(評価)する必要性や多職種のチームの役割と回診に至る一連のNSTの流れを症例で示した。NSTセミナー導入としてNSTの理解を深め、基礎的な知識が得られた内容であった。                                    栄養サポート室 淺沼 千晶
【参加者感想】
・スクリーニングとアセスメントについて、具体的なNST介入の流れなどわかりやすかった。司会の平松副
 院長の「現体重のチェックや前回入院との比較が大切である」とのコメントや、若手医師へのメッセージ
 がありがたかったです。     外科医師 北 雄介
・様々な液状濃厚流動食についてのわかりやすい説明が聞けて良かった。ふだん栄養成分までよく見て
 使用はしていないので、多くの栄養素が含まれていて、改めて必要性がわかった。NSTの活動の必要
 性、治癒の影響の大きさがよくわかった。今後も協力していきたいと感じた。        看護師

平成27年6月第1回NSTセミナー
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