焼津市立総合病院

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当院の災害対策への取り組み

災害時の医療継続に向けた病院情報システム

 当院では想定される東海地震に際して患者データの保全と診療継続を図るため、4重のバックアップシステムを構築しました。 
第一はエリア参照カルテ。
 これは放射線画像以外の診療記録、データを病棟単位で常時バックアップをおこないます。院内の通信障害が発生したときでも当該病棟に限ってはすべての患者データの参照が可能です。


第二はポータブル参照カルテ。


 エリア参照カルテと異なり、外来を含む全患者の最終診療から1年前までのデータが常時24台のポータブルハードディスクに保存されています。これを外来、病棟などに持ち運ぶことで通院患者の緊急入院などに対応できます。また必要に応じて院外に持ち出すことも可能で、災害対応の範囲が広がります。


第三は参照専用サーバーの分散配置。

 通常のシステムサーバーとは別に参照専用のサーバーを地震、津波などの被害を受けにくい院内の別の場所に設置しました。これによって、仮にシステムサーバーに致命的な障害が発生しても診療記録が参照可能となりました。


第四は遠隔地バックアップサーバーの設置。

 診療データを東南海地震の影響を受けにくい数百キロ離れた遠隔地に、リアルタイムでバックアップしようとするものです。電子カルテビューワーを使用することで煩雑なデータ復元操作をおこなうことなく診療データを利用することができます。また状況によっては他院から当院のバックアップサーバーに直接アクセスすることにより、当院と同等の診療を継続する可能性を持たせてあります。


 災害における事業継続計画(BCP)は、事業所を災害を超えて維持継続させようとするものですが、病院が壊滅状態になったとき患者データも利用不可能になることは許されません。当院の“医療継続に向けた病院システム”はあくまでも患者本位に構築されたものであり、大災害で患者の移動が余儀なくされた場合でもそのデータを有効利用することをめざしています。



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